_trip 容赦ない陳麻婆豆腐の麻婆豆腐('07年11月中国旅)

11月18日(日)

成都の滞在は今晩と明日の午前中と明後日の夜だけ。
せっかくだから、と成都観光に出かけた。
観光と行っても、すっかり夜になっていたので
麻婆豆腐発祥の店、
陳麻婆豆腐ぐらいしか行けないのだけど。

ゲストハウスでもらった地図を頼りに歩く。
あるはずの場所に着いても見つからない。
分からなくてあちこちうろうろ。
人が集まって騒がしいところがあったので行ってみると
そこはスタジアム。サッカー場のようだった。
外にはピカピカ光るグッズの屋台やらダフ屋やらがいて
中国もサッカーが盛んなのだなあと思ったら
中から歌に歓声に花火に、とサッカーにしてはどうにもおかしい。
別の屋台を見るとウィルバー・パン(潘瑋柏)の写真があちこちに。
中ではウィルバー・パンの野外コンサートが行われていたのだ。
ウィルバー・パンって台湾のアーティストだったっけ?
成都でもめちゃくちゃ人気があるのだね。

その場を通り過ぎて、あらゆる道を探しまわって
ついに見つけた、陳麻婆豆腐。
最初にもらった地図から1ブロックぐらい離れたところにあった。
なぜこれに気づかなかったんだろう。

お店は席に対して半分ぐらいのお客さん。
丸テーブルがいくつか並んでいて、
私たちは入り口入ってすぐのところの席に案内された。

名物の麻婆豆腐と、もう一品は辛くない料理をと
卵とトマトの炒め物をオーダー。
水がないので何か飲み物がほしいと言ったら
500mlのヨーグルトドリンクを勧められた。



出た!
これが元祖麻婆豆腐。
いかにも辛そうな真っ赤な液体に豆腐が浸かっている。
上にかかっている粉末は大量の花椒。
本場の麻婆豆腐は唐辛子+花椒、ダブルの刺激が襲いかかる。
辛いのが苦手な私は(ならばハナから食べに来るなっつー話だが)
注意深く花椒を赤い液体で洗い落としながら食べた。
辛い、めちゃくちゃ辛い。けど……おいしい!!
こんなに辛いのに旨みもちゃんと分かるのはすごい。



こちらは卵とトマトの炒め物。辛くないし、味も良い。
ヨーグルトドリンクで口の中をまろやかにしながら
これをつまみながら、麻婆豆腐をヒーヒー言いつつ食べる。
唐辛子の辛さよりも花椒の舌が痺れるような刺激がきつい。
癒やしの卵とトマトの炒め物もすぐになくなり、
ヨーグルトドリンクも2本目に。
ふたりで代わりばんこに1スプーンずつ、
2/3ぐらいまで食べたところで…ついにギブアップ!!
赤い液体がすっかり浸透した豆腐なんてもう無理!!
胃の中がヨーグルトと唐辛子と花椒で変な感じだった。

基本おいしいねん、すっごいおいしいねん。
でも一緒に頼んだ米飯(ミーファン=白ご飯)が
絶望的においしくなくて。それが残念。
特にごはん党の私にとっては致命的なことだ。
でもおいしくない米飯でもあっという間になくなった。
だってあの麻婆豆腐を単品で食べ続けるなんて、
辛党じゃないと絶対無理。

時間は22時前。
もう少し寄り道しようと、そこから10分ぐらい歩いたところにある
星巴克(シンバークー=スターバックス)へ。
私がいつも飲むチャイティーラテ(S)は多分20元だったかと。
頼んだあとに気づいた。
すでに1リットルのヨーグルトドリンクを飲んで
私の胃には水分の入る余地がもうほとんど残っていないこと。
それでもちびりちびりと飲みながら1時間ぐらいは過ごした。
というかソファに座ってたら知らないうちにちょっと寝てた。

そりゃ眠いよな。
明日も早起きしてバスチケット買いにいかなければならないので
23時頃ゲストハウスに戻ってすぐに寝ついた。

夜テレビで流れていたドラマ『愛情魔髪師(ラブ・スタイリスト)』。
台湾のアイドルユニット「183CLUB」のミンダオが主演のやつで
存在は知っていたけど、ドラマ自体は初めて見た。
当然日本語字幕なんてついてないけど、
中国語字幕がついてるから、なんとなく意味は分かる。
これ、もしかするとおもしろいかもしれん。
帰国したら見てみよかな。

それにしてもミンダオって、会社の後輩M永くんに似ている。
M永くんのひげを薄くしてだいぶんかっこよくしたらこんな感じ。

ちなみに。
中国といえば自転車というイメージがそう言えばあるよなあと
到着してから思い出したけど
当然ながら四川省省都・成都の道を占めるのはほとんどが車。
あとはバイク…と思いきや、バイクのようでバイクでない。
それは何かと尋ねたら…電動自転車だよ!
日本で見るような「ラクーン」タイプもあれば
(とは言え、ラクーンではない)
完全にバイクやろ!みたいなタイプもある。
ただバイクにしてはタイヤが細い。
あと基本エンジン音がない。ほぼ無音。
なので近づいてきてもほぼ気づかない。
一応車道とは別にバイク用の道みたいなのが路側にあって
そこを走ってくるのだけど、ぼさっとそこを歩行して
幾度となくひかれかけた。
というか、普通に歩道も走ってくるし。
無音で忍び寄る凶器。

おやすみなさい。

つづく

(1つ前の記事はこちら

コメント

人気の投稿