_trip 夢の臥龍大熊猫保護研究中心へ('07年11月中国旅)
11月20日(二)
7時起床。
昨日早く寝たのでものすごく目覚めがいい。
朝食が食べられるのかどうかもよく分からないまま
とりあえず餐厅(レストラン)へ。
昨日に引き続き、室内は凄まじく寒い。
昨日と同じ窓際の席を案内され、ガタガタ震えながら待っていると
朝ご飯セットのようなものが準備された。
白粥、面包(パン)、味付きゆで卵、ピーナッツの炒め物、ザーサイ。
ただ、面包だけは見た目に反し冷たくて硬くて非常に食べづらい。
でも白粥とザーサイのコンビって黄金よな。
ご飯を食べてそれなりに温まったところで部屋で出発準備。
時すでに8時半。
いよいよ臥龍大熊猫保護研究中心の開園時間になっていた。
はやる気持ちをおさえつつ、山荘を出てセンターへ。
ゲートの外には早くも屋台が組まれつつあり、
昨日いろいろ売りつけてきたおばちゃんが
今日も早速いろいろと売ろうとしてきたけど、
またあとでね! と振り切ってゲートの中へ。
ゲートを入ってすぐ左手にあるチケット売場は
まだシャッターが閉まっていたので
とりあえず中門の方に向かった。
中門の掃除をしていた係員さんに友人が話しかけると
とりあえずまだチケット売場の人がいないから
入っていいとのこと。
あとで払うんかしらと思いつつ、門をくぐった。
(で、最後まで払うことがなかった。入場料は30元。)
中門をくぐると、
「歓迎!」と言わんばかりの子パンダの大パネル、
でもって先に続くのは笹ロード、勝手に命名。
50mぐらいの道の両端が全部笹ってだけのことなんだけども。
笹ロードを抜けると、オフィスのようなものがあり、
そこを過ぎると…
パンダ!!!!!
※ということで、入り口からここまで
カメラでムービー撮影したものをアップしときます。
広場にパンダが2頭、ごろごろしてた。
結構大きいけれどきっとまだ子どもで
じゃれ合ってじゃれ合って、
このかわいらしさはもう筆舌に尽くしがたい。
朝早い時間は起きたばかりということもあるのか
とっても元気で、よく動く。
センターの中はいくつかの小さな遊び場があって
そこに何頭かのパンダが放たれている。
公園みたいなところもあれば、
すごい急斜面の山壁みたいなところもある。
そばに檻があって、ご飯はそこで食べるようで、
9時半頃になると、スタッフの人たちが
缶みたいなものを棒で叩いて音を鳴らしながら
パンダの名前を叫んで、えさの時間を知らせる。
すると、この山のどこにおってん!? と思うような急斜面を
パンダが降りてくるのだ。のそのそと。
またある場所では、川を挟んだ向こう側が一般道になっていて
ちょっと遠いけどそこからでも眺められるようだった。
(実際、地元の人と思われる女の人が
仁王立ちでこちらを眺めていた。)
お客さんは、私たち以外は白人。
しかも団体旅行で来たと思われる40〜50歳ぐらいの
おっちゃん&おばちゃん軍団。
あちこちで遭遇しては、「オゥ、ソーキュート」だの
甘い、なんとも言えない声を漏らしていた。
でもってついに日本人にも出会った。
女の子2人組。東京からツアーで来たとのこと。
センターのスタッフとおなじつなぎを着ている…てことは、
噂の「ボランティア」なのか!?
話を聞くと、それもツアーに含まれていたらしく、
朝から2人で一頭のパンダを担当して、
部屋(檻)の掃除やら糞の片付け、新しい笹の搬入、
えさやりなどをやったらしい。
この旅に来る前に色々調べていてどなたかの日記に
そういうシステムがあるとちら読みしていたけど、これか!!
確か前日に申し込めば半日か1日かを選んで参加できるという、あの。
いくらかお金がかかるらしいけど(お金を払ってするボランティア)
そんなに高くはなかったはずだ。
彼女たちは、ツアー代金に含まれていたので、
額は知らないと言っていた。
カメラの電池がなかったので、
センター内のショップで購入。
店のおばちゃんは片言の英語で話しかけてきて
友人も片言の英語で返す。
あまりに話が進まずいらいらしてきて
私が「彼女は中国語が話せるよ」と英語で言うたら
そこから中国語で話がスムーズに進んだ。
ただ、その一言のせいで、
友人はそのおばちゃんにつきまとわれるという災難にあったけど。
ここにもパンダグッズがいろいろと揃っていて
ゲートの外にあった屋台と同じものもいくつかあったけど
屋台よりもちょっと高い。全く同じ品物なのに。
でもおばちゃん曰く、「品質が違うんだ」とのこと。
その品質の違いを延々、延々説明していた。友人に。(ごめん。)
でも見た目は全く一緒。
一番奥にはパンダ幼稚園(帰国後にそれだと知った)があって
幼稚園といっても、ちょっと広いアスレチック広場のようなもの。
ここにいるのは1歳までの子パンダばかりとのこと。
入り口のところに受付があり、
そこで申し込みをすると、パンダとツーショット撮影
もしくは5分間パンダと一緒に遊ぶ、ができる。
ツーショ撮影は500元(約8,000円)、
5分間パンダと遊ぶのは1,000元(約16,000円)。
あり得ない金額ではあるけれど、これだけかかることは
事前に調べていた段階で知っていたので想定済み、
ここまで苦労して来たし、パンダと遊ばず帰るわけにはいかない。
日本人の私にとってもすさまじい大金である1,000元を払って
(友人はパンダオフィスでクレジットカード精算して)
スタートの10時半まであちこち周遊。
赤ちゃんパンダの保育室もあって、外からガラス越しに覗ける。
部屋の中には赤ちゃんパンダが並んで寝ている。
手前の保育器にもちっちゃな赤ちゃんが。
かわいすぎて、自然と甘い声が漏れる。
保育室のある建物をぐるっと回った先には
柵を挟んで目の前にパンダが金属の板の上で寝っ転がっていて
至近距離のパンダに大興奮。
私たちがカメラを向けると、これまたカメラ目線とか
かわいいポーズとか、うまいことしてきよんねん!
10時半、再び先ほどの受付に戻ると
幼稚園の入り口まで案内された。
お金を払わなくても柵(生け垣)の外から眺めることができる。
入る人は水色の不織布のスモックと靴カバーを渡され、それを着る。
手をアルコールで消毒して、
消毒液の入った箱に足を少し浸けて
靴(カバー)を消毒。これで準備万端。
5分間パンダと遊ぶ、のこの日の流れは…。
参加者はイギリスからの団体旅行客17名と
日本人4名(東京からの2人組+私たち)。
園内にいるのは1歳ぐらいの子パンダ、8頭。
3チーム(なぜか8人、7人、6人)に分かれ、5分交代で園内へ。
私たちは3チーム目。
中にはカメラを持って入ってもOK。
遊ぶなり、写真を撮るなり自由。
(多分。特に注意事項とかは何も言われなかった。
いや、言われてたのに気づかなかったのかもしれないけど。)
5分経つと中にいるスタッフの人が外に出るように言う。
どうですか、この状況。
白人のおじおばとパンダが一緒くた。
ある種、シュールな光景。
自分たちの順番が来るまで、
前のチームを観察しながら、
どうすれば時間を最大限有効に使えるか
イメージトレーニング。
だって1,000元かかってるからね! たった5分やからね!
首からromo、右手にデジカメ、パンツの後ろポケットに
動画用に携帯を忍ばせ、いざ園内へ。
パンダ、パンダ、パンダ!
1歳とはいえ、座り込めば自分と同じくらいの大きさ。
抱きつくと毛は少し固いけどふわふわしていて温かくて、
もうなんて嬉しんだ、楽しいんだと、テンションが上がる。
友人とパンダのツーショットをおさえつつ、
自分も撮ってもらいつつ、パンダにちょっかい出しに行ったり、
パンダと一緒に動画を撮ったり、パンダに殴られたり、
パンダに上に乗られたり、パンダにデジカメ噛まれたり、
てんやわんやで、もう何が何やら訳が分からない。
立った状態でパンダに近寄っても無視されるが
座ってパンダと目の高さを同じにするとじゃれてくる。
基本、子パンダたちは好奇心旺盛なのか、
相手が人間だろうがなんだろうが、がんがんじゃれてくる。
パンダに踏まれても全然痛くないし、
幾度となくしばかれたけど、それも全然平気。
パンダと遊べるなんて、それだけ夢のよう。
ただ、そんな時間も頭の記憶だけではおぼつかないので、
とにかく隙あらばあらゆる記録媒体で撮りまくった。
まともに使ったことがなかった携帯のムービー機能もフル活用。
気づけばあっという間にタイムオーバー。
追い立てられるように園外へ。
それでもぎりぎりまで友達と写真を撮り続けた。(迷惑な客。)
スタッフも半ギレみたいになったところで退散。
あっという間にパンダタイムは終了した。
あー、楽しかった。
5分はほんとにあっという間だったけど
でも同時に意外に長かったな、意外に遊べたなという感も。
他の団体旅行客みたく、ガイドさんみたいな
撮影に徹してくれる人がいれば、心置きなくパンダと遊べていいね。
ほんとは前のチームにいたイギリス人ガイドさんが
撮影してあげるよとのことで一旦カメラを預けたけど
幼稚園のスタッフに止められて無理だった。
その辺のシステムがどういう風になっているのかはよく分からん。
大興奮のまま、そのあともパンダをあれこれ見て回ったあと、
オフィシャルグッズがないか物色すべくパンダオフィスへ。
すると東京女子チームについていた中国人ガイドさんがいて
感謝状みたいなものを受け取っていた。
聞くと、パンダと遊ぶときに支払ったお金は
パンダ保護の協力寄付金という位置づけになるらしい。
証書みたいなのと小さなピンバッチをもらっていた。
証書はいらんとしてもピンバッチはほしいなと思い
私たちももらえるのか尋ねたら、はい、いただけました。
何でも言うてみるもんやね。でも1000元払ったしね。
領収書を提示したらちゃんと一式授与された。
パンダオフィスにはほんの少しだけど
一応オフィシャルっぽいグッズを扱っていた。
主にTシャツとぬいぐるみ。
あとは一般的なパンダグッズが少々。
Tシャツはかわいかったけどサイズがちょうどいいのがなく
あとTシャツだけは妙に値段が高かった
(と言うても知れてるが)のでやめた。
でもせっかく来たしと、臥龍大熊猫倶楽部と書かれた、
おそらく日本の同等団体と一緒に作ったと思われるパンダの
小さなぬいぐるみを2つお土産用に購入。
いきなりかさばるけど仕方ない。
あとはピンバッチセット、
友達はばらまき土産にするのか大量の手鏡を入手していた。
昨日の夜おっちゃんと約束した予定では
午前中には大熊猫山荘を出て、
お昼ごはんを食べて、13時に玄関前集合だ。
パンダと戯れているうちに
あっという間に12時過ぎになっていて
後ろ髪を引かれながら、急いでセンターを後にした。
途中、売店のおばちゃんに再び遭遇して、
友人がずっと質問攻めに遭っていたのが面白かった。
日本語で1は何と言うのか、2は? 3は? てね。
それだけはなんとなく私でも分かった。
みたび熊猫山荘のレストランで食事。
昼食は昨日の夕食、今日の朝食とはうってかわって
レストラン内に結構たくさんのお客さんがいた。
この近辺でごはんを食べられるのはここだけのため
研究中心の客はみんなここで昼食を摂る。
見ると中央のテーブルに東京女子が
見知らぬ中国人数名とテーブルを囲んでごはんを食べていた。
あ、なるほど。
そう言えばさっき、このあとパンダセンターのスタッフと
一緒に昼ご飯を食べる(ツアー内容に含まれている)て言うてたっけ。
すごいね、とことんパンダ(&周辺の人々)に触れる旅なのだね。
私たちも“いつもの”窓際席で昼食。
冷たい豆腐のあんかけ的なものと、
あとは何を頼んだか忘れた。
でもまたこれも旨い。
懲りずに米飯を頼むけど、こちらも相変わらず…。
すっごいちゃんとしたレストラン風なのに
料金はとてもリーズナブルで助かる。
中国はどこでもご飯がとても安い。そして旨い。
卒業旅行で行ったイギリスは
景色とかはめちゃくちゃいいんだけども
飯が逐一高くておいしくない。
だからか、なんかあんまりいい思い出がない。
食ってほんとに大切だ。
食が合うのはとても重要だから中国は当たりだ。
つづく
(1つ前の記事はこちら)
7時起床。
昨日早く寝たのでものすごく目覚めがいい。
朝食が食べられるのかどうかもよく分からないまま
とりあえず餐厅(レストラン)へ。
昨日に引き続き、室内は凄まじく寒い。
昨日と同じ窓際の席を案内され、ガタガタ震えながら待っていると
朝ご飯セットのようなものが準備された。
白粥、面包(パン)、味付きゆで卵、ピーナッツの炒め物、ザーサイ。
ただ、面包だけは見た目に反し冷たくて硬くて非常に食べづらい。
でも白粥とザーサイのコンビって黄金よな。
ご飯を食べてそれなりに温まったところで部屋で出発準備。
時すでに8時半。
いよいよ臥龍大熊猫保護研究中心の開園時間になっていた。
はやる気持ちをおさえつつ、山荘を出てセンターへ。
ゲートの外には早くも屋台が組まれつつあり、
昨日いろいろ売りつけてきたおばちゃんが
今日も早速いろいろと売ろうとしてきたけど、
またあとでね! と振り切ってゲートの中へ。
ゲートを入ってすぐ左手にあるチケット売場は
まだシャッターが閉まっていたので
とりあえず中門の方に向かった。
中門の掃除をしていた係員さんに友人が話しかけると
とりあえずまだチケット売場の人がいないから
入っていいとのこと。
あとで払うんかしらと思いつつ、門をくぐった。
(で、最後まで払うことがなかった。入場料は30元。)
中門をくぐると、
「歓迎!」と言わんばかりの子パンダの大パネル、
でもって先に続くのは笹ロード、勝手に命名。
50mぐらいの道の両端が全部笹ってだけのことなんだけども。
笹ロードを抜けると、オフィスのようなものがあり、
そこを過ぎると…
パンダ!!!!!
※ということで、入り口からここまで
カメラでムービー撮影したものをアップしときます。
広場にパンダが2頭、ごろごろしてた。
結構大きいけれどきっとまだ子どもで
じゃれ合ってじゃれ合って、
このかわいらしさはもう筆舌に尽くしがたい。
朝早い時間は起きたばかりということもあるのか
とっても元気で、よく動く。
センターの中はいくつかの小さな遊び場があって
そこに何頭かのパンダが放たれている。
公園みたいなところもあれば、
すごい急斜面の山壁みたいなところもある。
そばに檻があって、ご飯はそこで食べるようで、
9時半頃になると、スタッフの人たちが
缶みたいなものを棒で叩いて音を鳴らしながら
パンダの名前を叫んで、えさの時間を知らせる。
すると、この山のどこにおってん!? と思うような急斜面を
パンダが降りてくるのだ。のそのそと。
またある場所では、川を挟んだ向こう側が一般道になっていて
ちょっと遠いけどそこからでも眺められるようだった。
(実際、地元の人と思われる女の人が
仁王立ちでこちらを眺めていた。)
お客さんは、私たち以外は白人。
しかも団体旅行で来たと思われる40〜50歳ぐらいの
おっちゃん&おばちゃん軍団。
あちこちで遭遇しては、「オゥ、ソーキュート」だの
甘い、なんとも言えない声を漏らしていた。
でもってついに日本人にも出会った。
女の子2人組。東京からツアーで来たとのこと。
センターのスタッフとおなじつなぎを着ている…てことは、
噂の「ボランティア」なのか!?
話を聞くと、それもツアーに含まれていたらしく、
朝から2人で一頭のパンダを担当して、
部屋(檻)の掃除やら糞の片付け、新しい笹の搬入、
えさやりなどをやったらしい。
この旅に来る前に色々調べていてどなたかの日記に
そういうシステムがあるとちら読みしていたけど、これか!!
確か前日に申し込めば半日か1日かを選んで参加できるという、あの。
いくらかお金がかかるらしいけど(お金を払ってするボランティア)
そんなに高くはなかったはずだ。
彼女たちは、ツアー代金に含まれていたので、
額は知らないと言っていた。
カメラの電池がなかったので、
センター内のショップで購入。
店のおばちゃんは片言の英語で話しかけてきて
友人も片言の英語で返す。
あまりに話が進まずいらいらしてきて
私が「彼女は中国語が話せるよ」と英語で言うたら
そこから中国語で話がスムーズに進んだ。
ただ、その一言のせいで、
友人はそのおばちゃんにつきまとわれるという災難にあったけど。
ここにもパンダグッズがいろいろと揃っていて
ゲートの外にあった屋台と同じものもいくつかあったけど
屋台よりもちょっと高い。全く同じ品物なのに。
でもおばちゃん曰く、「品質が違うんだ」とのこと。
その品質の違いを延々、延々説明していた。友人に。(ごめん。)
でも見た目は全く一緒。
一番奥にはパンダ幼稚園(帰国後にそれだと知った)があって
幼稚園といっても、ちょっと広いアスレチック広場のようなもの。
ここにいるのは1歳までの子パンダばかりとのこと。
入り口のところに受付があり、
そこで申し込みをすると、パンダとツーショット撮影
もしくは5分間パンダと一緒に遊ぶ、ができる。
ツーショ撮影は500元(約8,000円)、
5分間パンダと遊ぶのは1,000元(約16,000円)。
あり得ない金額ではあるけれど、これだけかかることは
事前に調べていた段階で知っていたので想定済み、
ここまで苦労して来たし、パンダと遊ばず帰るわけにはいかない。
日本人の私にとってもすさまじい大金である1,000元を払って
(友人はパンダオフィスでクレジットカード精算して)
スタートの10時半まであちこち周遊。
赤ちゃんパンダの保育室もあって、外からガラス越しに覗ける。
部屋の中には赤ちゃんパンダが並んで寝ている。
手前の保育器にもちっちゃな赤ちゃんが。
かわいすぎて、自然と甘い声が漏れる。
保育室のある建物をぐるっと回った先には
柵を挟んで目の前にパンダが金属の板の上で寝っ転がっていて
至近距離のパンダに大興奮。
私たちがカメラを向けると、これまたカメラ目線とか
かわいいポーズとか、うまいことしてきよんねん!
10時半、再び先ほどの受付に戻ると
幼稚園の入り口まで案内された。
お金を払わなくても柵(生け垣)の外から眺めることができる。
入る人は水色の不織布のスモックと靴カバーを渡され、それを着る。
手をアルコールで消毒して、
消毒液の入った箱に足を少し浸けて
靴(カバー)を消毒。これで準備万端。
5分間パンダと遊ぶ、のこの日の流れは…。
参加者はイギリスからの団体旅行客17名と
日本人4名(東京からの2人組+私たち)。
園内にいるのは1歳ぐらいの子パンダ、8頭。
3チーム(なぜか8人、7人、6人)に分かれ、5分交代で園内へ。
私たちは3チーム目。
中にはカメラを持って入ってもOK。
遊ぶなり、写真を撮るなり自由。
(多分。特に注意事項とかは何も言われなかった。
いや、言われてたのに気づかなかったのかもしれないけど。)
5分経つと中にいるスタッフの人が外に出るように言う。
どうですか、この状況。
白人のおじおばとパンダが一緒くた。
ある種、シュールな光景。
自分たちの順番が来るまで、
前のチームを観察しながら、
どうすれば時間を最大限有効に使えるか
イメージトレーニング。
だって1,000元かかってるからね! たった5分やからね!
首からromo、右手にデジカメ、パンツの後ろポケットに
動画用に携帯を忍ばせ、いざ園内へ。
パンダ、パンダ、パンダ!
1歳とはいえ、座り込めば自分と同じくらいの大きさ。
抱きつくと毛は少し固いけどふわふわしていて温かくて、
もうなんて嬉しんだ、楽しいんだと、テンションが上がる。
友人とパンダのツーショットをおさえつつ、
自分も撮ってもらいつつ、パンダにちょっかい出しに行ったり、
パンダと一緒に動画を撮ったり、パンダに殴られたり、
パンダに上に乗られたり、パンダにデジカメ噛まれたり、
てんやわんやで、もう何が何やら訳が分からない。
立った状態でパンダに近寄っても無視されるが
座ってパンダと目の高さを同じにするとじゃれてくる。
基本、子パンダたちは好奇心旺盛なのか、
相手が人間だろうがなんだろうが、がんがんじゃれてくる。
パンダに踏まれても全然痛くないし、
幾度となくしばかれたけど、それも全然平気。
パンダと遊べるなんて、それだけ夢のよう。
ただ、そんな時間も頭の記憶だけではおぼつかないので、
とにかく隙あらばあらゆる記録媒体で撮りまくった。
まともに使ったことがなかった携帯のムービー機能もフル活用。
気づけばあっという間にタイムオーバー。
追い立てられるように園外へ。
それでもぎりぎりまで友達と写真を撮り続けた。(迷惑な客。)
スタッフも半ギレみたいになったところで退散。
あっという間にパンダタイムは終了した。
あー、楽しかった。
5分はほんとにあっという間だったけど
でも同時に意外に長かったな、意外に遊べたなという感も。
他の団体旅行客みたく、ガイドさんみたいな
撮影に徹してくれる人がいれば、心置きなくパンダと遊べていいね。
ほんとは前のチームにいたイギリス人ガイドさんが
撮影してあげるよとのことで一旦カメラを預けたけど
幼稚園のスタッフに止められて無理だった。
その辺のシステムがどういう風になっているのかはよく分からん。
大興奮のまま、そのあともパンダをあれこれ見て回ったあと、
オフィシャルグッズがないか物色すべくパンダオフィスへ。
すると東京女子チームについていた中国人ガイドさんがいて
感謝状みたいなものを受け取っていた。
聞くと、パンダと遊ぶときに支払ったお金は
パンダ保護の協力寄付金という位置づけになるらしい。
証書みたいなのと小さなピンバッチをもらっていた。
証書はいらんとしてもピンバッチはほしいなと思い
私たちももらえるのか尋ねたら、はい、いただけました。
何でも言うてみるもんやね。でも1000元払ったしね。
領収書を提示したらちゃんと一式授与された。
パンダオフィスにはほんの少しだけど
一応オフィシャルっぽいグッズを扱っていた。
主にTシャツとぬいぐるみ。
あとは一般的なパンダグッズが少々。
Tシャツはかわいかったけどサイズがちょうどいいのがなく
あとTシャツだけは妙に値段が高かった
(と言うても知れてるが)のでやめた。
でもせっかく来たしと、臥龍大熊猫倶楽部と書かれた、
おそらく日本の同等団体と一緒に作ったと思われるパンダの
小さなぬいぐるみを2つお土産用に購入。
いきなりかさばるけど仕方ない。
あとはピンバッチセット、
友達はばらまき土産にするのか大量の手鏡を入手していた。
昨日の夜おっちゃんと約束した予定では
午前中には大熊猫山荘を出て、
お昼ごはんを食べて、13時に玄関前集合だ。
パンダと戯れているうちに
あっという間に12時過ぎになっていて
後ろ髪を引かれながら、急いでセンターを後にした。
途中、売店のおばちゃんに再び遭遇して、
友人がずっと質問攻めに遭っていたのが面白かった。
日本語で1は何と言うのか、2は? 3は? てね。
それだけはなんとなく私でも分かった。
みたび熊猫山荘のレストランで食事。
昼食は昨日の夕食、今日の朝食とはうってかわって
レストラン内に結構たくさんのお客さんがいた。
この近辺でごはんを食べられるのはここだけのため
研究中心の客はみんなここで昼食を摂る。
見ると中央のテーブルに東京女子が
見知らぬ中国人数名とテーブルを囲んでごはんを食べていた。
あ、なるほど。
そう言えばさっき、このあとパンダセンターのスタッフと
一緒に昼ご飯を食べる(ツアー内容に含まれている)て言うてたっけ。
すごいね、とことんパンダ(&周辺の人々)に触れる旅なのだね。
私たちも“いつもの”窓際席で昼食。
冷たい豆腐のあんかけ的なものと、
あとは何を頼んだか忘れた。
でもまたこれも旨い。
懲りずに米飯を頼むけど、こちらも相変わらず…。
すっごいちゃんとしたレストラン風なのに
料金はとてもリーズナブルで助かる。
中国はどこでもご飯がとても安い。そして旨い。
卒業旅行で行ったイギリスは
景色とかはめちゃくちゃいいんだけども
飯が逐一高くておいしくない。
だからか、なんかあんまりいい思い出がない。
食ってほんとに大切だ。
食が合うのはとても重要だから中国は当たりだ。
つづく
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