_movie 『海角七号―君想う、国境の南』

『海角七号―君想う、国境の南(海角七號)』
@梅田ガーデンシネマ



面白かったところもあり、
納得できないところもあり、
でもそれはどんな映画でもそうだから別にいい。

面白かったのは、登場人物たちのキャラクター。
特にポーじいさんとマラサンがすさまじくいい。大好き。
マラサンは私が思い描く「台湾人」そのもの。
そうそう、こういう感じ。こういう人いるよなあと
とてもほほえましく見ていた。
ポーじいさんも然りで、こんな人いそう、いそうって。

逆に、友子が常にカリカリ、イライラしてるのが分からず。
異国に一人暮らす外国人として、
また、ざっくり言うなら事細かい日本人と楽天主義な台湾人という
気質の違う二つの国の人が交わるにあたって、
苛立つことがあるのも仕方ないと思うけど、
そもそも初っぱなからその態度は何、と思ってしまう。
まま、日本人にも色んな人がいるから、と言ってしまえば
それで終わる話なのだけれど。

あと最後の方、アガーがやたらとかっこよく見えたのは気のせい?
いや、かっこよくて正しいと思うんだけれど
好きになりかけるぐらいかっこよかった(笑)。
ああいう無骨なタイプは面倒くさいので苦手だけれど
キャラクターがぴったり合っていたというか。

謎だったのは、友子がアガーの部屋にあった、
届けられなかった手紙を読んで
「大事なものだから届けてあげて」といった場面。
それから必死こいてみんなで協力しながら
今はもうない古い住所が書かれた宛先へと届けに行くのだけれど
それがラブレターで、内容がいかなりものだったかというのを
どのタイミングでしったんだろう?
勢いでたった一夜だけともにした相手が
「大事だから届けてあげて」というだけで
あんなにみんな必死になれるもの?
でも、手紙の内容を詳しく解説するシーンはなかった。
アガーが手紙を開けてしまったのをポーじいさんに責められるときに
ポーじいさんもその手紙を見て、内容を教えてもらった、とかかな。
(ポーじいさんは日本統治を経験してるので日本語が話せる。)

本当はもっともっとお涙ちょうだいな、
泣く系の映画かと思ってたけど、意外とからっとしていて
それが良かったような気がする。
基本的に笑いながら観られる、とても楽しい作りになってるから。
あのチラシだけを観たら、どんなノスタルジー映画だろうかと
構えてしまうかもしれない。
実際、その世界観を期待しすぎてがっかりする人もいたかもしれないけど
あのビジュアルによって「これはなし」って
思ってしまった人もいるんじゃないかと思う。
そう思うと勿体ないなあと。

この映画、昼一番に観に行ったら微妙に時間が遅れてしまって
映画館に入れてもらえず、でもすごい変なところにある映画館なので
もう一回来るのがいやで、次の回まで周辺で待機していた。
その時に、ロビーに張ってあった雑誌の記事を熟読していたから
やたらと安っぽい引き揚げ船のグラフィックとかについては
「お金があったらもうちょっとちゃんと作ってた。
 あれはわざとあんな風にやったわけじゃない」とあったので
特に気にならなかった。
ただ、演技初心者とはいえ、中孝介の演技が余りにも酷くて
しかも彼の台詞は日本語だから抑揚も分かってしまって
余計に一人だけ浮いてる感じがあったのが残念だった。
言わずもがな歌はあんなにうまいだけに残念。

コメント

  1. hirocalです。海角七号、ご覧になったんですね。日本人の立場で細かいことをいうと文句のつけどころ満載のこの映画ですが、登場人物や音楽のノリにうまく乗っかったのであまり気になりませんでした。台湾ドラマや映画のいい加減さに慣れているせいもあるのかな?友子はアガーの部屋であの手紙を全部読んでしまったのですが、たとえば彼女がその手紙をたまたま見つけるシーンを入れるとか、そういうのは完全スキップ。これがドラマだとコッテリと描くんですけどね、きっと。

    また日本で台湾映画をやっていたら見に行こうと思っています。

    返信削除
  2. >hirocalさん
    レスがめちゃくちゃ遅くなってすみません!!
    でもってコメントありがとうございます。
    確かに、細かい「?」のところは
    最後の大団円で吹っ飛んだ感はありますね。
    そんな細かいこといいやん! 的な感じがね。

    実はこの日のブログ、めちゃ途中なんですよ。
    もうちょっとちゃんと書き足すつもりが
    時間がなくて、あと、ちゃんと書きたくて
    放置してる間に数カ月…。
    台湾人の友達がくれたDVD(日本語字幕はなし)があるので
    それを見直してからとも思いつつ放置。
    でもまた見たいと思う作品でした。
    マラサンをもう一回見たいというか^^

    台湾映画、本当にもっと公開されるといいですね。
    東京だともう少しチャンスも多いんでしょうけど。

    返信削除

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