_trip 杭州〜武義バックパック旅 西湖へ…そして反日('12年10月中国旅)

台湾旅日記(しかも去年の秋の)の途中ではございますが
一旦中断しまして先日出かけた中国旅の記録を挟みます。
旅に出かけるごとに毎回書いている旅日記が
ほぼ書けなかったということもあり
記憶のあるうちにブログで書き残しておきたいためです。
台湾旅はまた改めて再開するといたしまして
しばし中国旅日記でお付き合いください。
ってわし誰に言うてんのかしらこれ。



上海に上陸後、友人が仕事で忙しい最初の2日間は
ひとりぶらぶら美術館めぐりなど適当に過ごしておりまして
3日目の午後に合流、バックパックを背負って小旅に出かけました。
3年前の約束では九寨沟に行くことになっておりましたが
お互いに超貧乏、さらに互いに長期で休めない
(列車&バス乗り継ぎで行って観光するなら最低6日は必要)、
んでもって折からの大陸における反日の波により
今地方に行くのはわりと危険かもという判断。

ということで上海から2泊で行ける近場旅へ。

まず最初に目指すは杭州。
中国では「天有天堂、地有蘇杭(天に極楽あり、地に蘇州杭州あり)」
という言葉があるほど、蘇州杭州は極楽に比類する美しさとのこと。

上海から杭州は動力車(新幹線)を使えば約1時間半、
でもお金を節約したい我らは列車にて移動です。
所要時間は列車にもよるけれど約2時間半〜3時間。

ちなみに中国では列車のチケットを取るのがとても大変。
行き先や日程によってはチケットがあっという間に完売。
ゆえに時間が決まったらとっとと取っておくのが得策。
今回も仕事がいそがしい現地在住の友人に代わって
わしが到着したその日に上海南駅へと出向きました。
自助售票机(自動券売機)もありましたけれども
IDカード(中国人民の証)がないと買えないとのことで
改めて有人の窓口に行って、間違えないように日時や
行き先、席種を書いた紙とパスポートを出したところ
「もう一人分のパスポートは?」と。
ちょっとちょっとご存知でした? 切符2枚ほしくば
2人分のパスポートが必要なのですって!
いつから? いつからよ? そのシステム。
3年間は現地の友達に頼んで普通に買ってもらえたのに?
当時まだ会ったこともなかった香港の友人分まで一緒に買えたのに?
そんなわけで翌日友人のパスポートを預かって
再度買いに行く羽目になりましたゆえ、皆様はお気をつけて。


さておき、出発時間ギリギリに上海南駅到着。
運良く(ていうかいつものことですが)列車が遅れており
結果的に余裕を持って乗車。



今回は硬坐(硬いイス席)がすべて売り切れていたので
たった2時間半の乗車時間にも関わらず硬卧(硬い寝台席)49元で。
新幹線に乗るよりも贅沢な気分。
旅日記を認めながら車窓なんぞも眺めながらのんびり向かうつもりが
前夜の夜更かしがたたって発車直後から爆睡、気づけば到着していました。
ちなみに友人ずんこは一睡もすることなく窓辺のイスに座っていたとか。
理由は「ベッドの向こう側が見えたから」とのこと。
向こう側とはそのベッドを前に使っていた人の気配のこと。
長距離を行く列車の場合、始発駅からの乗車以外は
各寝台に設置されている布団は基本的に誰かの使用済みとなります。
掛け布団はぐちゃっとなって、敷き布団には毛的なものも落ちてます。
うら若き女子だったかもしれないけれど、
体臭甚だしいおっさんだったかもしれない。
そういうのを気にし出すとシーツに触れることすらできなくなるわけ。
まま、わしはそんなの気にせず即行眠りの淵へと堕ちたのですが。



さておき…
WELCOME TO HANGZHOU!!!

杭州はMTR(新交通システム、地下鉄的な?)が工事中。
画像右に写っているのはそこの総経理(社長)さん? です。
わしらが交互にここで写真を撮ってたら近寄ってきて
「今これ作ってんねん〜でも工事めっちゃ遅れてるねん、
予定日にはたぶん間に合えへん」的な話を。
通りすがりの外国人にする話ちゃうけどね、それ。

見た感じ、杭州、とっても都会です。



まずは宿へ、と思ったけれどどんどこ暮れ行く中、
夕日が沈む西湖を見たい!と直接向かうことに。
駅からトゥクれば良かったものの、
近いと思って歩いたらえらい目に遭いました。
タクシーもしくはトゥクトゥク
(中国語ではなにかしら、3輪タクシー)で
行くことをおすすめいたします。歩けなくないけどしんどい。



急いで向かったけれどギリギリ日没に間に合いませんでした。
でも空はほんのりと赤く、湖面に写り込んであな美しや。
これが地上の極楽ですか。でも思ったより…普通??

ぼんやりしてたら観光手漕ぎ船の船頭さんから勧誘が。
この小舟、『旅猿』で東のりと岡村さんが乗ってたやつと
まったく同じデザイン。
値段を聞いたら1人60元とのこと。
ただしこれは舟に6人乗った場合の値段で
4人で乗ったら1人90元。
でもわれらは2人。その場合はあと2人ないし4人が
乗ってくるまで待たなければならない。
どんどん暗くなってるし明日の午前中にまた来ると言ったら
「明日は絶対に雨が降るから今日乗っておいた方がいい」と。
確かに雨の中で舟に乗るのはいやだなということで
4人乗りの約束で船に乗り込み、そのまま待機。

でも待つのも束の間、舟は岸を離れてこぎ出したのでした。
おそらく、時間が遅すぎて
これ以上待つのは無理との判断なのでしょう。
ラッキー!わしとずんこと、船頭のおっちゃんの3人の船旅。
手漕ぎの小舟は広い広い西湖の真ん中へと進んでいきます。



ほかの船もほとんどなくのーーーーんびりした雰囲気。
夜が近づくにつれ、周囲もどんどん静かになっていきます。
その中でじゃんじゃか鳴る、船頭のおっちゃんの携帯の着信音。
風情台無し。ま、いいけどね、
それぐらい中国では想定の範囲内ですよ。

舟に乗ったはいいけど、一体どこに向かうのか、
どれくらいの時間乗るのか、さっぱり分かりません。
ただただ変わらぬ湖上の景色を眺めるだけ。
すると船頭のおっちゃんが話しかけてくれました。
始まったのはなんとなんと日本の悪口。

ま さ か !
こ こ で !
反 日 か !

一気に舟の上に緊張感が走ります。
でも実はこのおっちゃん、わしらが日本人だと知りません。
完全に韓国人だと思い込んでおるのです。
舟に乗る前にずんこがおっちゃんから「韓国人やろ?」と言われ
面倒臭かったから適当に「はい」と言うたらしい。
なので今繰り広げられている日本批判は
「韓国人の君らなら分かるよね〜」的な感じで始まったのです。
船の上ではわしらは日本語で会話していたのですけれど
どうやら船頭のおっちゃんは日本語のニュアンスがわからんらしく
とりあえず中国語ではない、じゃあ韓国か? ぐらいの認識っぽい。
もしここで日本人ってばれたらどうなるんだろう?
湖のど真ん中。周りには誰もいない。
もしも舟から落とされたりしたらやばい。
ずんこと相談して、ここはとにかく韓国人のふりで通すことに。
もしかしたら日本人とばれても大丈夫だったかもしれない。
でも状況が悪い方に転ぶ可能性だってあるわけで。

悪口が一通り終わったところで
「でも私は中国も好きだけど日本も好きよ」って言うたら
余計に火に油を注いでしまったらしく
具体的に何を言っているのかはわからないまでも
ついに飛び出してしまった「小日本(シャオリーベン)」…。
小日本ぐらい分かるよバカやろう(a.k.a.『ブラザー』)。
あーあー、初めてリアルに聞いたわ、その言葉。
チャットで言われたことは何度かあるけど
面と向かって言われるのは初めて。
ま、一応わしらを日本人と認識して言ってるわけじゃないけど。
とにかく岸に着くまで極力大人しく
誰でも知ってる日本語(きれい、かわいいなど)を言わぬように
複雑な気持ちを抱えながらやりすごす日本人女子2名。

でもこのおっちゃん、基本は悪い人ではないねん。
日本の悪口だけでなくて陽気にいろんな話をしてくれる。 
「遊びに行くって韓国語でなんて言うの?」て聞かれた時は
マジでやばいと思ったけれど、ちょうどそのタイミングで
おっちゃんの携帯が鳴り、質問がうやむやになってセーフ!



となりに別の舟がやってきました。
船頭のおっちゃん同士が湖越しによもやま話。
わしも中国語わからんなりに会話に混ざり込んでいたら
あちら側にいたお客さんが興味を持ってくれたのか
「どこから来たの?」と。
わしは答えましたよ、「韓国から来ました♡」と。
ええ、ええ、アイデンティティを偽りましたとも。
ちょっとした冗談っぽい嘘ではあるけれど
状況が状況だけに心の中はとっても複雑。
日本人だってばらせないってこんなに苦しいことなのか。
国籍を嘘つくってこんなにしんどいことなのか。
日本人として日本に暮らしていたら、あるいは別の国にいても
体験することがないだろうことでした。
この様子は偶然ばっちり動画に残っていて
その時のわし、笑顔が完全に引きつっておりましたよ。
(あとその動画見て自分の歯並びの悪さも実感。どへー)



向こう岸に着く頃には夜の帳が降りて真っ暗に。
写真を撮っても暗すぎて全く何も写りません。
気候は抜群に良くて暑からず寒からず本当に気持ちいい。
でも心はやっぱりどんより。




1時間ほど乗っていたでしょうか、無事岸に到着。
西湖の東岸から乗って西岸まで。
おっちゃんに180元を渡してさよならをしました。
最後に日本人って明かそうかと思ったけど
おっちゃんなんだかご機嫌だったし、そのままに。

上海を離れた途端、反日の洗礼を受けて戸惑い気味。
テンションもだだ下がり。
この先一体どうなるのでしょうか?

つづく

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