_trip 定做了ワンピース前編('15年1月上海旅)

1月16号(五)



入国手続きにえらく手間取り(係員少なすぎ!)
急いで宿に向かってチェックインをして
荷物を置くだけ置いて急いで向かったのは布市場。
前回の旅でも行った南外滩轻纺面料市场だ。
入り口にたどり着いた頃にはすでに18時近く、
1階の店はまだ開いていて賑わっていたけれど
エスカレーターで目指した3階は多くが閉店もしくは
閉店準備の真っ最中。これはやばい。
どきどきしながら目的の389号に向かったらば
OMG、その店だけ開いてたーーーー!!!

389号=杨永刚さんの店。
ここに来た目的はただ一つ、オーダーメイド。
前回コートを誂えた(詳細こちら)のだけれど
これが未だもってお気に入り。
かなりの頻度で着ているけれど糸のほつれなどもないし
中華組紐のボタンもしっかりしている。
だから今回も、浮気することなく信用できる店へ一直線。

今回誂えたいのはワンピース。
长袍なのだけど敢えてワンピースと言おう。
ここぞという日のためのドレス的な位置づけとしての誂えだ。

作りたい形、色、布の質感もすでに決めている。
上海グランドに出てくる男性が着ているような、
もしくは台湾の行天宮にいる人たちが着ているような、
マキシ丈のチャイナ服。色は全体的に青で袖口だけピンク。
(これは某女性誌でおしゃな中国ガールが
 おしゃに着ていた长袍ドレスの色遣いをまんまパクった。あは。)

この店とて閉店間際に違いないので
単刀直入に定做(オーダーメイド)したい旨を告げた。
老板に英語は話せるかと尋ねたところ「いける」との返事、
みぬえの英語力を使って使いたい布の質感を伝える。
綿っぽいんだけどしわになりづらいしゃらっとした質感が良い、
でも高価な布は無理、みたいな内容、私のつたない中国語だと
伝わるまでに暇がかかってしかたがないからね。
しゃらっとという言い方がもはや分からん。

この作戦は功を奏して老板がすぐに布見本を提示してくれた。
ポリエステルが入った生地、色のバリエもたくさんある。
裏地は要るかしらと聞いたら、この服なら要らないとのこと。

そこまで進んだところでわしの出番。
時間と値段の交渉。
まず中2日、月曜日の夕方までに出来るか。
老板がほかのスタッフと相談してそれは可能とのこと。
次は一番の難関、値段。円安だし絶対に安くは作れないけど
この技術は日本にないし、作れたとしてもおそらく超高額、
900元までは許容範囲とせねばならぬ(もはやお小遣いの大半)と
覚悟を決めて来ていた。が、提示された値段は750元。
えええ安い!! 前回作ったコートよりも安い!!
(でも日本円換算すればコートより高い。)
1,000元超えるかもなと思っていたので値切るのも忘れて即決。
日本円にして15,000円、価値を思えば受け入れて問題なし。
(ちなみに前回もかなり粘って値切り交渉をしたけど
 ほぼほぼまけられなかったのでボッてはないんだと…思う。)

まず布を選ぶ。青もさまざま、ピンクもさまざま。
見本を顔に当てながらみぬえと共にわしの顔色に合う色を選び出し、
やや水色っぽい明るめの青と、サーモンピンクに決めた。


続いて採寸。
着丈、肩幅、袖の長さ、バスト、ウエスト、ヒップ、
首周りのサイズ、などなど事細かに計測。
旗袍(チャイナドレス)とは違ってボディコンシャスではないけど
このサイズを踏まえてややゆったりめに作られる。



採寸してもらいながら、
前回もここに来たこと、そこで作ったコートが大好きなこと、
だから今回も迷わずここに来たこと、を興奮気味に語るわし。
「へーー」超ローテンションな老板。
ああん、感動がみじんも伝わらない。いいけどいいけど。

測り終えたところで前金の350元を支払い
店をあとにしたのは18時半。
ほかの店はすっかり閉店して静まりかえっていた。


みぬえ大活躍、ありがとう。

はー、楽しみ。
前回うまくいったから今回もうまくいくとは限らないけど
なにがあっても受け入れようじゃないか、ね。

あーお腹空いた、飯! 飯!

つづく

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