_trip 嘉義/名物鶏肉飯、からの鹿港のはずがヤラかす、の段('15年5月台湾旅)
5月19日(二)
近藤教練の家で楽しみすぎて
ただでさえない時間がほぼなくなった。
とりあえず名物の鶏肉飯(ジーロゥファン)だけは
食べねばなるまいと自転車を走らせて
一つの店にピットイン。
いや、本当はここじゃない、
別のお店に行くはずが間違えた、
せっかく友達がオススメの店を教えてくれていたのに。
でも地図に落としていたから、なにかに載っていただか
おすすめしてくれたかだか、には違いない。
お昼に鉄道弁当は食べていたものの
お腹がぺこぺこゆえ、がっちり定食的に
一汁一菜、そして鶏肉飯。
友達曰く、鶏肉飯の鶏はただの鶏じゃだめ、
火鶏を使ってこそ本物の鶏肉飯、とのこと。
おいしい。正直私の下では
通常の鶏肉と火鶏の肉との違いがわからないけど。
魯肉飯は脂っこいから量が食べられないけど
雞肉飯はその点(油はもちろん使ってるが)
あっさりとした味付けで、がつがつ食べ進められる。
映画『KANO』でもおなじみ、嘉農野球部の麒麟児こと
吳明捷(ウー・ミンジエ)投手の像がそびえるロータリー。
しみじみと眺めて、写真もいろいろ撮りたかったのに、
なにせ交通量が多すぎて自転車でぐるんするだけでも難。
バイクにブーブー鳴らされまくりながらの1枚ですよ。
17時36分発の電車で彰化駅まで移動する。
自強號(特急)で約1時間、5駅の道のり。
爆睡しているうちに彰化駅に着いた。
台鐵の駅ってだいたいこの感じよね。
ここからはバスに乗り換える。
バス停は駅前にあることだけはわかっていつつも
具体的な場所がいまいちよく分からない。
薄暗くなってからの移動は
私のビタミンA不足による鳥目が発動するので苦手だのに。
おお! ここか! ここっぽいな!
彰化客運、そうそうこの会社のバスだ。
駅を背にロータリーの向こう、斜め左手というようなイメージ。
ホステルから届いたメールに
「市場前」バス停で降りてね、という指示があった。
鹿港方面行きの路線を探すと、あったあった、
「市場前」の文字。5系統バスに乗ればいいのね。
片道50元なり。時間は30〜40分ぐらいとのこと。
すぐにターミナルに5系統バスがやってきた。
ああ、スムーズ、スムーズ。
あとは「市場前」を聞き逃さずに降りるのが最難関。
バスに乗り込んで運転手さんに切符を渡して検札も完了。
鹿港に向けて出発ー!!
10分経過…
20分経過…
あれ?
あれあれ?
さっきの路線図に載っていたバス停の名前が
全く出てこない気がするのは気のせい?
携帯を取り出して撮影していた路線図と
バス前方に表示される文字とを見比べたけど
やっぱり、全然、違う。
途端に不安になり、運転手さんに確認。
「これ、鹿港に行くんですよね?」
すると耳を疑う言葉が帰ってきた。
「え? 鹿港? 違う違う〜
これは×××(聞き取れない)行き〜はははは」
通路を挟んだ席に座っていたおっちゃんも
「鹿港は反対側だよ、はははは」。
…はははやあらへん。
…はははやあらへんねん、こっちは。
ここどこやねん、私どこに連れていかれてんねん。
もう完全にパニック状態で
自分でも自覚あるほど崩壊した中国語を繰り出す。
私、鹿港に行きたいの!
これどこなの!
どうしたら鹿港に行けるの!!
焦りまくる私の様子を見て
運転手さんとおっちゃんは面白そうに笑う。
「降りて反対側のバス停で乗ればいいよ〜」。
「あん(怒)?」
完全に己が間違えたくせに逆ギレ。
「私は外国人、ここどこかわからない。
反対側で降りてもどこにバス停あるかわからないし、
どのバスに乗ればいいかもわからない。
バスに乗るときにちゃんと切符見せたのに!!
鹿港行きって書いてたの運転手さんも見たでしょ!!
なんで教えてくれないのーーー!!!!」
発狂寸前になった私の様子を見て
やっと「やばい」とくんでくれたのか
おっちゃんが日本語で説明をしてくれた。
(てか、日本語喋れるんかーい!!)
おっちゃん「どこに泊まるの?」
私「鹿港の民宿です」
おっちゃんと運転手のおっちゃんが台湾語で会話。
おっちゃん「このバスは台中行きで、
あなたが乗るバスと反対に行っています。
もうすぐこのバスは終点の台中駅に着くから
そこまで一緒に行ってそのままバスに乗っていて。
折り返して今度は鹿港に連れて行ってくれますよ」。
私「鹿港に着くのは何時になりますか?
民宿の人に7時ぐらいには着くと連絡をしていて」。
おっちゃんが運転手さんに確認。
おっちゃん「鹿港に着くのは9時を過ぎます。
民宿の電話番号はわかりますか?
電話をしてあげます」。
私「ありがとうございます(泣)」
おっちゃん「大丈夫大丈夫」
民宿の電話番号を教えると
すぐさまおっちゃんが宿のスタッフに事情を説明してくれ
遅い到着になることを了承してくれた。
その後おっちゃんと運転手さんがなにやら会話。
おっちゃん「鹿港は終点まで乗っていて。
運転手さんは今日はこれで仕事が終わりだから
車でホテルまで送ってくれます」。
私「え!!!! 大丈夫です大丈夫です、自分で行けます」
おっちゃん「時間が遅いからね。
運転手さんも家に帰る途中だから大丈夫ですよ」。
私「ありがとうございます(泣)」
逆ギレ発狂女は心優しい台湾人によって助けられました。
おっちゃん、運転手さん、ありがとうございます。
ほどなく台中駅に到着して
おっちゃんは降りて行った。
運転手さんは一旦降りて10分ほど休憩、
その間に鹿港に行く人たちが乗り込んでくる。
運転手さんがまた車内に戻ってきたので
「バス料金は」と尋ねたら「いらない」と(泣)。
私が「行き先を見なかった運転手さんも悪い!」と
さきほどキレたからかもな…すいまへん。
21時半、なんとか鹿港にたどり着いた。
運転手さんはひとまず全員をバスから降ろし、
一緒に降りる私に、
「そこで待ってて、車とってくるから」
と待合室を指差して、駐車場へ走り去って行った。
待つこと約5分、
白いセダンに乗った運転手さんが登場、
「はい、乗って」。
私は遠慮なく助手席に乗り込んだ。
運転手さんはそこから民宿に電話、
これから向かう旨を告げ、
民宿のスタッフが待つポイントまで送ってくれた。
運転手のおっちゃんありがとう…(泣)
本当にありがとうございました…(泣)
民宿は大通りから細い路地を入ったところにあった。
スタッフガールの説明を受けて、チェックイン。
今日は4人部屋のドミトリーで
香港人の母娘と私の3人。
ごあいさつをしてから荷物を解いて夕食に出た。
この時間でもまだ開いていたのがここぐらい。
鴨肉料理の店。例のごとくの空芯菜と鴨肉の冬粉麺。
いろんな人に助けられまくった
長い長い一日が終わった。
つづく
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近藤教練の家で楽しみすぎて
ただでさえない時間がほぼなくなった。
とりあえず名物の鶏肉飯(ジーロゥファン)だけは
食べねばなるまいと自転車を走らせて
一つの店にピットイン。
いや、本当はここじゃない、
別のお店に行くはずが間違えた、
せっかく友達がオススメの店を教えてくれていたのに。
でも地図に落としていたから、なにかに載っていただか
おすすめしてくれたかだか、には違いない。
お昼に鉄道弁当は食べていたものの
お腹がぺこぺこゆえ、がっちり定食的に
一汁一菜、そして鶏肉飯。
友達曰く、鶏肉飯の鶏はただの鶏じゃだめ、
火鶏を使ってこそ本物の鶏肉飯、とのこと。
おいしい。正直私の下では
通常の鶏肉と火鶏の肉との違いがわからないけど。
魯肉飯は脂っこいから量が食べられないけど
雞肉飯はその点(油はもちろん使ってるが)
あっさりとした味付けで、がつがつ食べ進められる。
はあ満腹満足。
映画『KANO』でもおなじみ、嘉農野球部の麒麟児こと
吳明捷(ウー・ミンジエ)投手の像がそびえるロータリー。
しみじみと眺めて、写真もいろいろ撮りたかったのに、
なにせ交通量が多すぎて自転車でぐるんするだけでも難。
バイクにブーブー鳴らされまくりながらの1枚ですよ。
嘉義で行きたい場所は正直まだまだたくさんあるけど
タイムアップ。次は泊まりでゆっくり来るとしよう。
レンタル自転車を返して、
パスポートも無事戻ってきた。
コインロッカーに預けた荷物をゲットして
今日の宿泊地である鹿港へ急ごう。
17時36分発の電車で彰化駅まで移動する。
自強號(特急)で約1時間、5駅の道のり。
爆睡しているうちに彰化駅に着いた。
台鐵の駅ってだいたいこの感じよね。
ここからはバスに乗り換える。
バス停は駅前にあることだけはわかっていつつも
具体的な場所がいまいちよく分からない。
薄暗くなってからの移動は
私のビタミンA不足による鳥目が発動するので苦手だのに。
おお! ここか! ここっぽいな!
彰化客運、そうそうこの会社のバスだ。
駅を背にロータリーの向こう、斜め左手というようなイメージ。
ホステルから届いたメールに
「市場前」バス停で降りてね、という指示があった。
鹿港方面行きの路線を探すと、あったあった、
「市場前」の文字。5系統バスに乗ればいいのね。
片道50元なり。時間は30〜40分ぐらいとのこと。
すぐにターミナルに5系統バスがやってきた。
ああ、スムーズ、スムーズ。
あとは「市場前」を聞き逃さずに降りるのが最難関。
バスに乗り込んで運転手さんに切符を渡して検札も完了。
鹿港に向けて出発ー!!
10分経過…
20分経過…
あれ?
あれあれ?
さっきの路線図に載っていたバス停の名前が
全く出てこない気がするのは気のせい?
携帯を取り出して撮影していた路線図と
バス前方に表示される文字とを見比べたけど
やっぱり、全然、違う。
途端に不安になり、運転手さんに確認。
「これ、鹿港に行くんですよね?」
すると耳を疑う言葉が帰ってきた。
「え? 鹿港? 違う違う〜
これは×××(聞き取れない)行き〜はははは」
通路を挟んだ席に座っていたおっちゃんも
「鹿港は反対側だよ、はははは」。
…はははやあらへん。
…はははやあらへんねん、こっちは。
ここどこやねん、私どこに連れていかれてんねん。
もう完全にパニック状態で
自分でも自覚あるほど崩壊した中国語を繰り出す。
私、鹿港に行きたいの!
これどこなの!
どうしたら鹿港に行けるの!!
焦りまくる私の様子を見て
運転手さんとおっちゃんは面白そうに笑う。
「降りて反対側のバス停で乗ればいいよ〜」。
「あん(怒)?」
完全に己が間違えたくせに逆ギレ。
「私は外国人、ここどこかわからない。
反対側で降りてもどこにバス停あるかわからないし、
どのバスに乗ればいいかもわからない。
バスに乗るときにちゃんと切符見せたのに!!
鹿港行きって書いてたの運転手さんも見たでしょ!!
なんで教えてくれないのーーー!!!!」
発狂寸前になった私の様子を見て
やっと「やばい」とくんでくれたのか
おっちゃんが日本語で説明をしてくれた。
(てか、日本語喋れるんかーい!!)
おっちゃん「どこに泊まるの?」
私「鹿港の民宿です」
おっちゃんと運転手のおっちゃんが台湾語で会話。
おっちゃん「このバスは台中行きで、
あなたが乗るバスと反対に行っています。
もうすぐこのバスは終点の台中駅に着くから
そこまで一緒に行ってそのままバスに乗っていて。
折り返して今度は鹿港に連れて行ってくれますよ」。
私「鹿港に着くのは何時になりますか?
民宿の人に7時ぐらいには着くと連絡をしていて」。
おっちゃんが運転手さんに確認。
おっちゃん「鹿港に着くのは9時を過ぎます。
民宿の電話番号はわかりますか?
電話をしてあげます」。
私「ありがとうございます(泣)」
おっちゃん「大丈夫大丈夫」
民宿の電話番号を教えると
すぐさまおっちゃんが宿のスタッフに事情を説明してくれ
遅い到着になることを了承してくれた。
その後おっちゃんと運転手さんがなにやら会話。
おっちゃん「鹿港は終点まで乗っていて。
運転手さんは今日はこれで仕事が終わりだから
車でホテルまで送ってくれます」。
私「え!!!! 大丈夫です大丈夫です、自分で行けます」
おっちゃん「時間が遅いからね。
運転手さんも家に帰る途中だから大丈夫ですよ」。
私「ありがとうございます(泣)」
逆ギレ発狂女は心優しい台湾人によって助けられました。
おっちゃん、運転手さん、ありがとうございます。
ほどなく台中駅に到着して
おっちゃんは降りて行った。
運転手さんは一旦降りて10分ほど休憩、
その間に鹿港に行く人たちが乗り込んでくる。
運転手さんがまた車内に戻ってきたので
「バス料金は」と尋ねたら「いらない」と(泣)。
私が「行き先を見なかった運転手さんも悪い!」と
さきほどキレたからかもな…すいまへん。
21時半、なんとか鹿港にたどり着いた。
運転手さんはひとまず全員をバスから降ろし、
一緒に降りる私に、
「そこで待ってて、車とってくるから」
と待合室を指差して、駐車場へ走り去って行った。
待つこと約5分、
白いセダンに乗った運転手さんが登場、
「はい、乗って」。
私は遠慮なく助手席に乗り込んだ。
運転手さんはそこから民宿に電話、
これから向かう旨を告げ、
民宿のスタッフが待つポイントまで送ってくれた。
運転手のおっちゃんありがとう…(泣)
本当にありがとうございました…(泣)
民宿は大通りから細い路地を入ったところにあった。
スタッフガールの説明を受けて、チェックイン。
今日は4人部屋のドミトリーで
香港人の母娘と私の3人。
ごあいさつをしてから荷物を解いて夕食に出た。
この時間でもまだ開いていたのがここぐらい。
鴨肉料理の店。例のごとくの空芯菜と鴨肉の冬粉麺。
いろんな人に助けられまくった
長い長い一日が終わった。
つづく
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