_trip 日帰り花蓮 その3 燕子口('14年5月台湾旅)

5月18號(日)

天祥からバスに乗り込み燕子口に向かった。
すでに14時をとっくに回っていたので
途中下車して観られるのはあと1カ所だけ。
花蓮駅前のインフォメーションの写真を参考に
燕子口が良さそうとここを選んだ。
のちにこれは正解だったと思った。

バスを降りたのは良いけれどそこで降りたのはわし一人で
どっちに進めば良いのかも分からず右往左往。
なんとなーくトンネルの外にあった岩壁沿いの道を進むと
ヘルメットをかぶった観光客を見かけ
どこかでそれを借りなければいけないのかと思い
さっき通り過ぎた、係員と思しき人のいるテントに戻り
「あれ(ヘルメット)がありません」と言うと
「要らないよ」との返事。
わし以外の全員がヘルメットをかぶっていたが
それなしでもOKのようだ。

よくもまあこんなところにと感心するほど
切り立つ断崖絶壁沿いに道が付けられていた。
谷底には勢いよく流れる川が見えた。
岩壁の面にはなにかの巣なのか
穴ぼこがたくさん開いている。



一応車も通れるようだが片側通行、
ここに大型の観光バスが止まっては
そこから大量のヘルメットさんたちが降りてきて
わいわいがやがや写真を撮って撮って撮りまくる。
景色オンリー、あるいは自分越し、友達越し。
いやいやまず肉眼で観ようよ。こんなすごい風景。
おもわず日本語でつっこんでしまった。
話す言葉から想像するに
彼らは大陸から来た団体旅行客のようだった。
わしはしばらく燕子口のはじまりあたりで
その奇岩の圧倒的な景色に足を止められていて
その間にも2〜3分おきぐらいでバスがやってきては
大量のヘルメットさんが降りてくる、が何度も繰り返されていた。
だ、か、ら!! 撮影もいいけどまずは肉眼で景色観ようよ肉眼で!!!!
何度も同じつっこみを心の中で繰り返した。

観光バスは人を下ろしたあとは
数百メートル先にあるピックアップ地点に先回り。
クラクションをけたたましく鳴らしながら走り去る。





















わしのへっぽこ写真では一切規模が伝わらないけれど
ここに来て本当に良かったと思うほど感動した。
台湾の自然の迫力に触れることが今まで余りなかったけど
もちろんそういう場所はたくさんあるのだよね。
おそらくこの道は後付けされたもので
これだけ切り立ったところに道を通すというのは
並大抵の作業じゃなかったに違いない。









観光バスのピックアップ地点が見えたところで
ゴールかなと思って引き返した。
ゆっくり見過ぎてわしが乗るべき路線バスが来る時間が
わりとすぐに迫っており、復路は景色を堪能する余裕なく
ビーサンでダッシュ。これ逃したら次もう1時間後だもの。






バスには無事間に合った。

わしの数カ月あとにここを訪れた香港人の友人によると
燕子口の観光に規制がかかるかも、とのこと。
観光客が多く訪れすぎているせい、みたいな感じのことを
言っていた。(わしの語学力の限界。)
たしかにあの頻度で大型バスが往来すれば
道にも、環境にもきっと良くない。
大量に押し寄せる中国人が悪いとかそういう意味ではなく
(日本人もそこそこ行ってると思うし)
風景を守るという大前提はあってもいいよね。

ノープラン過ぎてロスタイム多すぎた
太魯閣巡り、反省でいっぱい。
数少ない太魯閣観光スポットにここを選べたわしは
誉めてあげたい。


(1つ前の記事はこちら

コメント

  1. 突然のコメントで失礼します。わたしも、バスでタロコ観光(燕子口一本釣り)を
    考えていて、同じようなことをされている方がいないか探し求めていました。
    そして、このブログに辿りつき、こころ強い思いです!

    バスが止まってくれないんじゃないか とか 行きと帰りのバス停の場所が
    違ってたらどうしよう とか、心配のタネが色々ありまして。

    それで、質問がありまして。台湾好行の燕子口のバス停は
    行きも帰りも同じ地点にあるのでしょうか? あと、燕子口では
    観光バスのピックアップ地点へと、個人の客もぞろぞろと歩けば、燕子口での
    見どころを堪能できるってことですよね?そして、再び、バス停に戻ればOK
    という理解でよいでしょうか。

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    1. osiba0714さん、コメントありがとうございます。
      記事に書かせていただいているとおり、私が行ったときは「台湾好行」はすでに運行がなくなっていて(参照 http://inomiyu.blogspot.jp/2014/10/trip1145.html)、花蓮バスが運営している?旅行者用バス「太魯閣任我行」を利用しました。なのでそのバスの場合、という前提での回答になるのですが、燕子口のバス停は行きと帰りと同じ、というか、奥の方(天祥)から乗って燕子口で降りて、同じ燕子口で乗って花連駅の方に帰ったので、バスの進行方向が同じなので、すなわちバス停ももちろん同じ場所ということなのです。天祥方面行きのバスの燕子口バス停が同じ場所かが判然としないので適当なことは言えないのですが、だいたい同じ場所なのじゃないかと思います。(路線図はたぶんこれです。http://www.hualienbus.com.tw/bus/travelinformation_info.php?id=2)
      燕子口のバス停から大きな車道から分かれた一方通行の道があり、そこから奥に向かって歩いて行く感じです。観光バスはその分かれた道に入ってすぐのところで団体客を降ろしてそのまま奥に走っていくので、その団体客の人たちが進む方向に一緒に行けばOKです。私は時間の都合で観光バスのピックアップ地点よりも結構手前で折り返しましたが、それでも存分に見どころは堪能できましたよ。行きと戻りで同じだけ時間がかかることを想定して動けば問題ないと思います。(ってこんな説明でわかりますかね…?もしご不明点ありましたらお尋ねください。)私のしょぼしょぼ写真ではその迫力が全く伝わりませんが、実際に風景を目の前にしたら感動のひと言でした。ぜひ楽しんできてくださーい!

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    2. 追記です! 確か、行き路線では停まるけど帰り路線では停まらない(またはその逆の)停留所がいくつかありました。花蓮駅を出たらロータリー沿いに左に左に行くとバスのインフォメーションがあり、そこで時刻表がもらえるので、それを見たらどこで停まるかも分かると思います。時刻もよく変更になっているようなので、行ってみないと分からない部分も多くてビシッとお答えできなくてすみません…^^;

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    3. ご丁寧に答えて下さり、ありがとうございます。燕子口での動き方が
      イメージできました。行きと帰りで止まる・止まらないバス停も注意
      するようにします。みなさんよく写真には撮りきれないスケールだと
      書かれているので、こころのシャッターも押すようにします。
      ありがとうございました。

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