_trip 杭州〜武義バックパック旅 武義へ('12年10月中国旅)
杭州散策を終え、腹ごしらえもし、
出発ギリギリまで咖啡尚で過ごしてから杭州駅へ。
列車の出発時間は20時31分、
武義までの所要時間は約3時間。
軽く腹も減るだろうと同行のずんこは东枣(棗)、
わしは好物のバナナを駅構内の八百屋で購入。
「どこから来たの?」と老板に言われたので
ドキドキしながら「日本」 と答えたら
ニコニコしながら「友好」という老板の言葉が聞き取れて
なのでわしも「日中友好」と返してみた。
ずんこが右手に掲げているが季節ものの棗。
日本では生の状態のものはあまりお目にかかれませんが
上海でも、この先の旅でもよく売られていました。
ずんこ曰く、「女子にいい」らしい。
なにがどういいのかわからんが、とにかく「女子にいい」んだと。
中国の駅のホームは列車の出発直前にしか開放されません。
それまでの間は待合室で待機、なのですけれども
何両も何両もつなぐ長距離列車ともなると
(しかも杭州みたいな大きな駅ともなると)
待ってる人だけでも相当な人手です。
駅構内にはレストランや喫茶みたいなものもないので
とりあえずここで待つしかない。でもイスがない。
足下はゴミだらけ。カオス。これこそが中国の駅の様相。
あー、この光景!お久しぶりでございます。
違う列車の待合室に移動。ここなら人も少なくて穏やか。
列車は毎度のことながら遅れていて、
いつ到着するのやら。ひたすら待つのみ。
ずんこに至ってはさっき買った棗をトイレで洗って
さっそく食べ始めておりました。
わしも初めて棗というものを食べたのですけれども
食感はリンゴに近い、しゃくしゃくした感じ。
甘さは控えめで、中に種が一粒入っています。
これがまた、なんか知らんけど次々欲しくなる味。
「女子にいい」らしいので、秋に中国を旅する折は
ぜひ食べてみてください。マジで旨い。ので。
やっとこさ列車が到着しまして、
改札開放、いざホームへ。
列車に乗り込む前は必ず行き先が書かれたプレートの前で
このポーズをして写真を撮影するというのが
我らのルールと化しているのですけれども、
今回は中にいたならず者(?)に内側から窓をガンガン叩かれて
怖すぎてブレブレを撮影し直す間もないまま、
逃げるように車両に乗り込みました。
27分遅れで(もっと遅れてた感あるけど)出発。
ここからは諸々の事情から写真がありません。
中国で列車は何度か乗ったことはありましたが
長距離列車の場合は専ら硬卧(硬い方の寝台)。
今回は乗車時間が3時間ということで
初めて硬座(硬いシート)のチケットを買いました。
乗車料金は高い順で、软卧(柔らかい方の寝台)、
硬卧、软座(柔らかいシート※ない場合あり)、
硬座、无座(ノーシート=立ち席)となっていて
硬座と无座は同じ車両です。
一番安いということは、乗客も本当に色んな人がいて
労働者とおぼしきおっちゃん、学生と思しき若い子、
田舎から出て来た人、そして明らかに目つきが怪しい人など。
新幹線のように、片側が2人席、もう片側が3人席で
前後が向かい合わせのボックス席となっております。
我らの席は3人席の窓から2席分。
すでに北京からここまで長い旅を経て来ているので
シートにかけられたカバーはぐちゃぐちゃ。
足下には誰かの荷物と思しき謎の金属体が置かれていて
足を伸ばすこともままなりません。
前の3人席は一人は若い男の子、
あと二人はおっさん。うち一人はめっちゃ怖そう。
斜め前のボックス席では柄の悪いおっさん(多分年下)4人組が
たばこ吸いながら(ここ禁煙!もう!あほー!)
ぎゃーぎゃー言いながらトランプに興じております。
(そのうちの一人はさっき窓をガンガン叩いたおっさん。)
通路には無座の人たちが立っています。
というような雰囲気ですゆえ、
もしここで日本人だとバレたらどうなるんだろうか、
この閉鎖された空間で、逃げる場所もなく、
全員が反日じゃないにしても、面倒くさい感じの人が
あおってきたらもうどうにもならない。
ということで、我らはiPhoneを使って筆談。
「日本語をなるべく使わないようにしよう」。
「旅日記に日本語を書いてるのを見られるのもまずい」。
そんなわけでただひたすら黙っていることに。
話す時は筆談か、極力小さな声で。
ビビリすぎ?
でもこういう時はビビりすぎなぐらいがきっとちょうどいい。
いちびってえらいことになっても誰も助けてくれないしね。
一つの駅を過ぎるごとにお客が入れ替わり、
前に座ってたおっちゃんもかわいい若い女子2人組になり
ちょっと雰囲気が良くなってきました。
人が降りるたびに足下にあった金属体を移動させ
足場を確保。つか、めっちゃ重いけど、これなんやねん!
ムカつきながら確認したら、電動のこぎり。
チェーンソーじゃなくて、円形のタイプ。怖すぎ!
たぶん、トランプやってるうちの誰かの荷物を
邪魔やからここに置いているのだ。
(わしらが乗り込む前、
窓ガンガン野郎がここに移動してきてたから。)
つか、電動のこぎりを箱にも袋にも入れずに
むき出しで運ぶか普通!?
みんなキャパ考えずにいろんなどでかい荷物運んでるけど
さすがに電動のこぎりを裸で運ぶのはどうかと思うよ!
(つか駅員もしくは車掌、注意してよー!完全に危険物!)
そんな感じで、ずんこの不機嫌は悪化の一途をたどり
わしはiPhoneに入れてたキスマイの動画も散々観尽くして、
そう言えばダウンロードしてた太鼓の名人で時間つぶし。
強面の車掌が見回りにやってきて
ついにトランプ野郎らの喫煙が見つかって
めっちゃ怒られていた。
ざまーーーーみろじゃ!ぼけがぁ!
わしがそっちを指差しながらそんなジェスチャーを取ってたら
前にいた女子2人も思ってたらしく、
ふふふ、そうね的に笑ってくれた。
3時間で着くはずがたっぷり遅れて1時間。
日付け変わった24時半ころにやっとこさ武義駅に到着。
ひーー、長かった…。
つづく
(一つ前の日記はこちら)
出発ギリギリまで咖啡尚で過ごしてから杭州駅へ。
列車の出発時間は20時31分、
武義までの所要時間は約3時間。
軽く腹も減るだろうと同行のずんこは东枣(棗)、
わしは好物のバナナを駅構内の八百屋で購入。
「どこから来たの?」と老板に言われたので
ドキドキしながら「日本」 と答えたら
ニコニコしながら「友好」という老板の言葉が聞き取れて
なのでわしも「日中友好」と返してみた。
ずんこが右手に掲げているが季節ものの棗。
日本では生の状態のものはあまりお目にかかれませんが
上海でも、この先の旅でもよく売られていました。
ずんこ曰く、「女子にいい」らしい。
なにがどういいのかわからんが、とにかく「女子にいい」んだと。
中国の駅のホームは列車の出発直前にしか開放されません。
それまでの間は待合室で待機、なのですけれども
何両も何両もつなぐ長距離列車ともなると
(しかも杭州みたいな大きな駅ともなると)
待ってる人だけでも相当な人手です。
駅構内にはレストランや喫茶みたいなものもないので
とりあえずここで待つしかない。でもイスがない。
足下はゴミだらけ。カオス。これこそが中国の駅の様相。
あー、この光景!お久しぶりでございます。
違う列車の待合室に移動。ここなら人も少なくて穏やか。
列車は毎度のことながら遅れていて、
いつ到着するのやら。ひたすら待つのみ。
ずんこに至ってはさっき買った棗をトイレで洗って
さっそく食べ始めておりました。
わしも初めて棗というものを食べたのですけれども
食感はリンゴに近い、しゃくしゃくした感じ。
甘さは控えめで、中に種が一粒入っています。
これがまた、なんか知らんけど次々欲しくなる味。
「女子にいい」らしいので、秋に中国を旅する折は
ぜひ食べてみてください。マジで旨い。ので。
やっとこさ列車が到着しまして、
改札開放、いざホームへ。
列車に乗り込む前は必ず行き先が書かれたプレートの前で
このポーズをして写真を撮影するというのが
我らのルールと化しているのですけれども、
今回は中にいたならず者(?)に内側から窓をガンガン叩かれて
怖すぎてブレブレを撮影し直す間もないまま、
逃げるように車両に乗り込みました。
27分遅れで(もっと遅れてた感あるけど)出発。
ここからは諸々の事情から写真がありません。
中国で列車は何度か乗ったことはありましたが
長距離列車の場合は専ら硬卧(硬い方の寝台)。
今回は乗車時間が3時間ということで
初めて硬座(硬いシート)のチケットを買いました。
乗車料金は高い順で、软卧(柔らかい方の寝台)、
硬卧、软座(柔らかいシート※ない場合あり)、
硬座、无座(ノーシート=立ち席)となっていて
硬座と无座は同じ車両です。
一番安いということは、乗客も本当に色んな人がいて
労働者とおぼしきおっちゃん、学生と思しき若い子、
田舎から出て来た人、そして明らかに目つきが怪しい人など。
新幹線のように、片側が2人席、もう片側が3人席で
前後が向かい合わせのボックス席となっております。
我らの席は3人席の窓から2席分。
すでに北京からここまで長い旅を経て来ているので
シートにかけられたカバーはぐちゃぐちゃ。
足下には誰かの荷物と思しき謎の金属体が置かれていて
足を伸ばすこともままなりません。
前の3人席は一人は若い男の子、
あと二人はおっさん。うち一人はめっちゃ怖そう。
斜め前のボックス席では柄の悪いおっさん(多分年下)4人組が
たばこ吸いながら(ここ禁煙!もう!あほー!)
ぎゃーぎゃー言いながらトランプに興じております。
(そのうちの一人はさっき窓をガンガン叩いたおっさん。)
通路には無座の人たちが立っています。
というような雰囲気ですゆえ、
もしここで日本人だとバレたらどうなるんだろうか、
この閉鎖された空間で、逃げる場所もなく、
全員が反日じゃないにしても、面倒くさい感じの人が
あおってきたらもうどうにもならない。
ということで、我らはiPhoneを使って筆談。
「日本語をなるべく使わないようにしよう」。
「旅日記に日本語を書いてるのを見られるのもまずい」。
そんなわけでただひたすら黙っていることに。
話す時は筆談か、極力小さな声で。
ビビリすぎ?
でもこういう時はビビりすぎなぐらいがきっとちょうどいい。
いちびってえらいことになっても誰も助けてくれないしね。
一つの駅を過ぎるごとにお客が入れ替わり、
前に座ってたおっちゃんもかわいい若い女子2人組になり
ちょっと雰囲気が良くなってきました。
人が降りるたびに足下にあった金属体を移動させ
足場を確保。つか、めっちゃ重いけど、これなんやねん!
ムカつきながら確認したら、電動のこぎり。
チェーンソーじゃなくて、円形のタイプ。怖すぎ!
たぶん、トランプやってるうちの誰かの荷物を
邪魔やからここに置いているのだ。
(わしらが乗り込む前、
窓ガンガン野郎がここに移動してきてたから。)
つか、電動のこぎりを箱にも袋にも入れずに
むき出しで運ぶか普通!?
みんなキャパ考えずにいろんなどでかい荷物運んでるけど
さすがに電動のこぎりを裸で運ぶのはどうかと思うよ!
(つか駅員もしくは車掌、注意してよー!完全に危険物!)
そんな感じで、ずんこの不機嫌は悪化の一途をたどり
わしはiPhoneに入れてたキスマイの動画も散々観尽くして、
そう言えばダウンロードしてた太鼓の名人で時間つぶし。
強面の車掌が見回りにやってきて
ついにトランプ野郎らの喫煙が見つかって
めっちゃ怒られていた。
ざまーーーーみろじゃ!ぼけがぁ!
わしがそっちを指差しながらそんなジェスチャーを取ってたら
前にいた女子2人も思ってたらしく、
ふふふ、そうね的に笑ってくれた。
3時間で着くはずがたっぷり遅れて1時間。
日付け変わった24時半ころにやっとこさ武義駅に到着。
ひーー、長かった…。
つづく
(一つ前の日記はこちら)
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