_trip 繁忙期の安宿さがし('13年11月マカオ香港旅)

11月15日(五)

バックパックひとつの身軽な体になったところで
次なる課題は本日の宿探し。
事前のネット調査によるとマカオの安宿は
基本的に予約を受け付けていなくて
その日に行って直接交渉する、とのこと。
普通の日であればそれで見つかるらしいのだけれど
今回なにがタイミング悪いって
マカオが一年で一番混雑する日に来てもうたこと。

澳門格蘭披治大賽車(マカオグランプリ)

わし、あんまりよく知らないのですけれども
通常サーキットで行われるカー&バイクレースが
マカオグランプリは街の一般道を舞台に行われ
それが世界でもモナコとマカオだけらしく
開催時には世界中からファンが集まる、らしい。
この期間中は格安ホテルも値段が跳ね上がり、
そもそも空室がなくなる、らしい。
出発前にYahoo!知恵袋で
「当日行っても宿は見つかりますか?」みたいな
質問を投げたら
バカ言ってんじゃねえぞ見つかるわけねえだろ的な
お返事をいただいていた。
Facebookで同じ質問を投げたらアジア通の人に
「最悪フェリーは24時間動いてるから
香港に戻ってきてまた朝にマカオに行けばいいよ」と教わり
そうだ、そうしようと思っていたけれど
なんしかターボジェットがもうしんどくてしんどくて
もう一回往復するなんぞまっぴらごめんだっつってね。

あらかじめ地図にめぼしい安宿を落としていて
片っ端からそれを回って探すことに。

とりあえずフェリーターミナルを出て
街なかに出なければ始まらない。
バスターミナルにいた警備員のおっちゃんに
地図を見せながら
「南灣大馬路あたりに行きたい」と伝えると
12xのバスに乗って亞馬喇前地まで行け、と。
なんでか知らんが料金は「免費(タダ)」とのこと。



やー、当たり前だけれどもポルトガル語表記なのだね!

バスターミナルの前には
マカオグランプリのなんか、いろいろ。
耳を澄ますと「ブーン」という走行音が聞こえる。





バスに乗車して亞馬喇前地を目指す。
途中、サーキットの観客席が見えた。
すごい、ほんまにこの前の道を走ってるんや。
お客さんもいっぱいいる。
道路はうまいこと見えないようにガードされている。



10分ぐらいバスに乗るとなんかすごい繁華街に到着。
もう自分の興味のないことに関しては下調べ一切してないから
これがなにかもわからんわしなのだけれど
有名なグランドリスボアホテル、だそうで。

こんなリッチそうなエリアに安宿あるんかと
不安に思いながら地図に落としていた
ひとつめの安宿密集エリアに向かうと
道一本入っただけでいきなり風景が変わった。



地図に場所を落としてはいるけれど
このことりっぷの地図自体がなかなかアバウトで
(行ってみると分かるよねこういうの)
具体的な位置がわからずうろうろ。
人に聞きながら一軒目のホテルをようやく探し当てた。
ビルエントランスのインターホンを鳴らし鍵が開いたので
3Fにあるフロントに向かおうとするも
たどり着くまでもなく上の方からおばちゃんの声で
「沒有~!沒有房間~~!(部屋はない)」…。

ガーーーーーン。

そこから2軒目、3軒目と次々探し出しては
非情なる「沒有」の返事。

…やっぱ難しいんや。どこも空いてない。

次なる安宿密集エリアに向かうべく歩く。
大通りには人が溢れていて
いかにも「繁忙期」たる趣。
浮かれた人たちを掻き分けて
悲壮感漂わせながらリュック背負って歩くわし。



別のホテルを探してたら見つからず
うろうろ探し続けていたら
開けたところに出た。
ここがセドナ広場か。
ちょうど広場前に観光案内所があったので相談。

「ねえねえ、宿を探してるんだけど
もし見つからなかったら野宿かなと思う。
それってどう思う?」

そしたらカウンターのお姉さん。

「あなた一人で?やめといた方がいい。」

そりゃそうだ。わしもできるなら避けたい。
だったら助けてー助けてーホテル探してーと
めちゃくちゃなことをお願いしていたら
マカオの地図を広げながら
この辺りに行けば安いホテルがたくさんあると。
福隆新街、もともと次に行こうと思ってたエリア。
さすがにバックパッカーひとりのために
予約に奔走してくれるなんて甘い展開はない。
(分かってたけど言うてみたかったのですごめん。)

もらった地図に載っていて教えられた安宿、1軒目。
空室を確認すると…空いてた!なんと!
料金を確認すると「800元」…うぎゃー。
1万円…無理…無理よ…それ払えたら
別なところあらかじめ予約できたよ…。
でもほかが見つからなければここに泊まるしかない。
とりあえず空室のあるホテルはある、との保険を得て
次なる宿へ。
これはあらかじめ地図に落とし込んでいたところ。







発見、東京賓館。
フロントにはおっちゃんが一人。
「你好,請問今天有房間嗎?」
「有」
「真的!?多錢?」
「500」
「500....OK,那可以看房間裡嗎?」
「可以啊」

てことで空室あった!ひと晩500元!
日本円で6,500円ぐらいかな…
もともと想定していたのよりだいぶん高いけど
たぶん今日はどこもこれぐらいなんだろう。

部屋を見せてもらうとベッドは清潔そう。
シャワーも温水が出たし、水量も申し分なし。

ほかにも探せばもっと安いところがあるかもしれないけど
安すぎるところはいかがわしいおねえちゃんがいたりするし
探し回る時間が勿体ない。(なら最初からちょっと高くても
とっとと予約しとけよっていう話だけれど!)

宿が見つかった安堵感で値段交渉もすっかり忘れて
500元で手を打つことに。
押金は200元、Wifiあり。チェックアウトは正午。
おっちゃんに話を聞くだに
やっぱりこの週末はいつもより
かなり値段を上げているそうで
普段なら300元ぐらいとのこと。

ということで、宿泊先決定ー!やったー!

客室内ご案内いたしましょうね。
まずはベッドルーム。



ぴしっとシーツが敷かれて清潔感は
(わし基準では)問題なさそう。



シーツはなんつっても天下のLVですもの。ね。



こちらバスルーム。
前回香港で泊まった宿より2倍の広さ。
洗面所の前に立てるスペースがあるだけ素晴らしい。
熱い湯が出て水量が十分ある、これさえクリアしてれば
もう万事オッケーですよ、わし的には。
ぬるい湯がちょろちょろしか出ないというのが最悪。
寒さで震えながら寝るはめになるから。





バスタオルも完備。
ペンキ汚れ、穴あき、もはや気にしない。
屋外に干してたパリッとした質感あるし。
自分のタオルも持ってきてたけどこっち使う。



日本の電化製品も対応するプラグ。
変電機は必要かもね。
コンセント差すたびに
バチッ!と軽く火花出るから…あはは。



時間は16時半。
暗くなるまでもう少し時間があるから
行けるとこまで市内散策に出かけまっしょい。

つづく

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