_trip 香港→マカオターボジェットの戦い('13年11月マカオ香港旅)

2013年11月15日(五)

約3年ぶりの香港旅。
今回は初めてマカオにも行くことにした。
1日目に香港経由でマカオに行き
2日目の夜には香港に戻ってくるスケジュール。
もし最終日までに時間が余ることがあれば
またマカオに行こうかなと思っていた。

関西からマカオに行くには
香港でトランジットして空港から直接
ターボジェットでマカオに行くのが便利なれど
ピーチはトランジットができない、
空港のターボジェットのりばも使えないようで
一旦香港市内に出て船に乗らねばならない。
なんというタイムロス。でも仕方がない。

空港から香港市内までは過去2回とも
機場快綫(エアポートエクスプレス)に乗って
ビュッと移動していたけれど
冷静に考えるとなかなかの高額チケットゆえ
今回はバスで移動することに。
香港市内からマカオに行くターボジェット乗り場は
九龍半島の尖沙咀(チムシャーチョイ)か香港島の上環の
2カ所あるうち、便数が多い後者を選択。
空港A11のりばから約1時間で到着するとのこと。
片道40HK$なり。



オクトパスカード(交通ICカード)を持っていれば
それも使えるけれど、3年前に買って持ったままになっている
マイオクトパスカードは現状なんぼ残ってるか分からず
今回の使用は断念。たぶんオクトパスカードを使う方が
割引が効いて安くなるはず。



バスに乗車。
久しぶりに香港。空港に到着した段階から
やはり台湾とも上海とも違う雰囲気がある。
アジアの交差点的、人種のるつぼ的、独特の空気。
特にインド系の人が多いのも香港っぽい。

空港を出発して5分。
おもむろに道ばたに停車する我らのバス。
止まったままなんの説明もない。
特にだれも気にする様子なくただただ時間が過ぎていく。
慌ただしく動き回る運転手の様子を観察するだに
どうやらエンジントラブルで動けなくなった模様。
修理を待っているのか、代替車を待っているのか、
いつ動き出すのか、アナウンスがなく全く不明。



外の景色を眺めながら
空港を飛び立つ飛行機などを写真に収めるなどしながら
ただただ待つことしかできぬこの身が歯がゆい。
聞きに行ったとしてもたぶん返事が聞き取れない。
なんたるタイムロス!
エアポートエクスプレスに乗っときゃ良かった?
そんな後悔、意味ない。これも旅だ旅なのだ。

20分後、代替車がやってきて
いそいそと乗り換えた後、再び出発。
1時間と掛からぬうちに(たぶん40分ぐらい)
上環のターボジェットターミナルに到着した。

香港の友達へのお土産がたんまり詰まった
スーツケースはとても重く
マカオに着いたらまず飛び込みで宿泊先を
探さなければいけない段取りから
マカオにはなるべく身軽で行きたかった。
香港のコインロッカーか手荷物預け所に
スーツケースや主な荷物を全部預けて発つつもりが
係員のおっちゃん曰く
「到明天!? 太貴了(明日まで!? 高すぎるよ)」。
香港の手荷物預け所は1時間単位の料金設定のため
明日まで預けたら大変な金額になるぞと。
マカオまで持っていってそこで預けなさいと諭され
仕方なく重たいスーツケースを引っぱって行くことに。



こちらターボジェットのターミナル入口。
ここを通過する前に售票處でチケットを購入。


ターボジェットの料金は平日・休日の別、
搭乗時間、さらに席の種別によって変わる。
一番安いエコノミーで159HK$。
上環ののりばからは15分おきに出発しているので
わりとすぐに乗れるのが助かる。

入口を抜けるとすぐに出国カードを渡され
必要事項を記入、出国審査を受ける。
混んでないタイミングだったのですぐに通過。



出発を待つ人々。
この待合室の入口でチケットを見せると
席番のシールがぺたりと貼り付けられる。
窓際希望とか何も伝える余地がないまま
私に与えられたのは12G。どこや。

ターボジェットへ乗り込んだ。








ターボジェット船内は結構広い。
窓は開かない代わりに冷房がものすごく効いている。
私の席は上の写真に見えているテレビの真ん前、左側。
コンサート的に言えば窓もない、外も見られない、
目の前はすぐ壁、おもしろみゼロの「埋もれ」席。
(アリーナ席なのにステージからも花道からも遠い、
アイドルからのファンサービスが一切期待できない席は
「埋もれ」と呼ばれるそうよ。まさにそれよ。
今回目の前が壁じゃなくステージだったら超良席なのにね!)

乗り込んだ段階から船体はゆーーーったり揺れていて
嫌な予感しかしない。船内各所にはどんだけ!と言うほどの
大量のげろ袋が設えられていてこの後に繰り広げられるであろう
戦慄を想像せずにはいられない。
日本で酔い止めを買う余裕がなかったわしも不安でいっぱい。
せめて風の当たるデッキに出られたりすればいいけど
猛スピードで海上を走るターボジェットにはそれがない。
出発前からやや気分が悪いこの状況で1時間、いけるんかわし。


気分悪いのはきっと空腹のせいもあるのだ、
飯を食って胃になんか入れようとまずは腹ごしらえ。
ターミナルにあった蘭芳園で帯走した叉燒飯と奶茶のセット。

これがまた、走り出すと思いの外揺れに揺れて
かなり食べづらい。そして気分の悪さも加速度的に。
なんし味が濃厚で食べながら嘔吐くという有様。
できるだけ心を無にして食べきることができた。
だけど奶茶は船では無理ね。ミルク成分が気持ち悪い。
まるまる移し替えられるタンブラー、
日本から持ってきてたわしグッジョブ。



携帯が一旦圏外になり、
出発して30分ぐらい発つとマカオ側の電波を受信。
大きな橋が見えてくるとまもなくマカオに到着。

船に乗っている間、ただただ前を見て
船の揺れに合わせて我が身を平行に保つという、
振り子電車でおなじみ特急くろしお乗車で培った
特殊技能を発揮して船酔い一歩手前で耐えることができた。

隣にあるテレビはなるべく、なるべく見ないように
努めたけれどどうしても動く画を目で追ってしまうのは
動物的な本能。イーキン・チェン(鄭伊健)と
ジョーダン・チャン(陳小春)がファンと一緒に
冒険に出るという番組が放送されていたのだけれど
ファンに対するあまりのイーキンの優しさと男前さに
ちょっとファンになりそうだった。

参考資料:イーキン・チェンさん、御年49歳(EntertainmentWallpaper.comより)






はー、気持ち悪い。
帰りもまたこれに乗らないと行けないと思うと憂鬱。
マカオでもし宿が見つからなかったら
一旦これで香港に戻ってどっかに泊まって
また明日マカオに来ればいいかと思ってたけど
もうこんなん何回も乗りたくない。
なにがなんでも宿を見つけなければいけないと
決意を新たにしたマカオ上陸でございます。

つづく

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