_diary 臭い立つ日記

台湾に関する色んな本が出ているけれど
これ大好き!て本にはなかなか出合えるもんではありません。
自分の読みたい本ってどういうのかなあとかたまに考えると
文章は多めであること、その人のキャラクターが出てること、
しかも若干変な人であること(できればテンションが高い人より
京大卒とかで賢すぎて逆に頭おかしいみたいなのがいい)、
ポエムじゃないこと、おしゃれ風すぎないこと、
適度に写真もあって、かつきれいであること、
情報が廃れない=ガイドブックすぎないこと、など。
そんな本あるかー!売れるかー!ですね。

そんな想像をしながらもし自分が本を書けるならみたいな
夢のような空想もたまにしますけれど
どう考えても自分には文章力が足りないってことで
脳内ボツなわけです。


さて、土曜日にCalo Bookshop & Cafe
ワークショップに行ってきました。
その名も「チャンスを作るプレゼンテーション講座」。
あんまりよく分かっていなかったのだけれど
先生がグラフィックデザイナーであり
ご自分でもたくさん本を作られている方だったので
ほぼ勢いで申し込んでしまったのです。
完全に“プロ”向けなのに。
仕事柄、いつもは売り込まれる側ではあるのですが
売り込む側にまわることもありえるし
売り込まれる側として学ぶこともきっとあるだろうと。

でも当日はポートフォリオか作品が必要とのこと。
当然私には何の作品もなく
大昔に作っていたフリーペーパーぐらい。
でも大昔過ぎて参考にならないから
これまで書いた小汚い旅日記を持参しました。
先生の経験によるプレゼンテーションとは的トークのあと
参会者一人一人のポートフォリオを全員で見ながら
先生が評価をしたりどう展開すべきかを話したりします。
私の順番は後ろの方。
他の皆さんの作品があまりにも本格的すぎて
自分の番が近づくに連れてどんどん吐きそうに。

自分の番。
あーだこーだとどうでもいい前置きを並べ立ててから
おそるおそる日記を見せました。
心の中ではどのように思ってらっしゃったのかは
知る由もないけれど物腰の柔らかいやさしい先生ですゆえ
ページを繰りながら「おもしろいよ」と言ってくれました。

これはきれいな本にするんじゃなくて
この世界観のままでいいんじゃないかなと。

(いや、これをこのまま本にできるなんて
到底思ってはなかったのですけれど。)

そして先生はあるひとりの作家を教えてくれました。
彼の日記はもはや一つの作品になっているよと。

(いや、私の日記など
そんな芸術の域に達するものではないのは
自分で一番よく分かってますねん。)

今は出版環境もこんな(悪い)状況だから
このまま書き続けていけばいい。
まだどこか人に見せるのを意識してるというか
ちゃんと書こうとしてるように思うから
もっとめちゃくちゃ書けばいいじゃない。
いつかきっと機会は来ると思うよ。
こんなのを書いてる人は他にいない。
あなたは誰よりも先にいるってことなんだから。

(いや、先生、完全に言い過ぎです。
さすがに大それすぎてて恐縮しかないです。)

※( )内は私の心の声

まあね、他の皆さんは確固たる想いを持っていて
それに対してどうするか、だから
先生も話しやすかったと思う。
でも私は「いつか台湾や中国の本を出せたら
いいなあみたいな夢がありまして」的な
ちゃらんぽらんで薄ぼんやりとしたことしか言うてないから
先生のお返事も困ったことでしょう、と。

他の参加者の方々も私の日記を読みながら
あれこれ誉めてくださって
いや、それ、本当に、誰かに読ませるような
代物ではないのです、と
本当に本当に申し訳ない気持ちでいっぱいだったのですけれど
でも他の点でも自分の中で色々と得ることがあって、

たまにははずかしげもなくこういう場に
参加してみるものだと思ったのでした。

ちなみにその先生というのは駒形克己さんです。
先生、貴重な時間を本当にありがとうございました。


きれいに書きすぎないようにねと言われました。
でもやっぱかわいい本がいい。女の子だもん^^

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