_trip 好, 丘('11年4月台湾旅)

雨がギリギリ降ってないというような暗い曇天が
貓空山を車で下るころには雨天に変わっていました。
予定を大幅にオーバーしながら向かったのは
ずっと気になっていた好, 丘という店。
それよりもずっと前から台北信義公民會館に
興味があって(『Casa』でその記事を観たのだと思う)、
それがある四四南村の中に新しくできた店が
すなわち好, 丘なのでした。
四四南村はもともと眷村のひとつ。
眷村とは第二次大戦後、大陸で共産党との内戦に破れ
海を渡ってやってきた人々(外省人)が暮らしていた集落で
今でも台湾各地にそのような場所が残っているそう。
ちなみに大戦前から住んでいた人のことは内省人と呼ばれます。








ここで暮らしていた人はみんな別の場所に移ったけど
建物がほぼ昔のままそのまま残っていて
それがすてきにリノベーションされているのです。

で、 好, 丘の中ですけれども…





ものすごい人!
外が雨だからか、屋内に人が凝縮しております。
日曜日の昼下がりというのもあるのでしょうが
さすが、「台北で今一番アツい場所」と
複数の友人が言うてただけあるわなってもの。
半分カフェで、半分が生活雑貨やオーガニック系の
食料品なんかが売られている物販スペース。


なにが大変って、人多すぎて撮影できない。
てか、担当者の方にごあいさつするに
「日曜日は取材は無理ってお話ししましたけど?」とな。
基本的にアポイントは現地のコーディネーターさんが
すべて担当しているのでそのような事情は全く知らず。
どうも連絡の行き違いが原因だったらしいけど。
だけどもここまで来て何もせずに帰るわけにはいきません。
極力邪魔にならないように(完全になってはいるけど)
そそくさと撮影して、商品撮影も隅っこの方でこそこそやって
なんとか終えることができたのでした。
やや、結局は許可してくれたお店の人に大感謝です。
日本だったらこんなタイミングに行ったらめちゃ怒られます。
(しかも一旦断ったのに無視して行ったりしたら…。)
なんだかんだでカフェの食べ物も試食させてもらったり
いろいろ良くして頂きました。

そんなカフェの一番の名物が…



貝果(ベーグル)でございます。
つか、台湾のあちこちで「貝果」という文字に遭遇したから
もしかしたら台湾ではものすごく流行っているのかも。
どこもかしこも貝果まつり、です。
で、好, 丘は台湾産の食材を使っているのが特徴で
午前中にほぼ売り切れてしまうらしい。
写真に見えているのもすべて売約済みのぶん。
私たちもこれだけは食べることができませんでした。



おばちゃんがものすごいスピードで
包装紙に包んでいきます。
で、最後にこのハンコをピタンと押して完成。
それぞれのベーグルが何味かがわかるように。
見る限り、コーヒーくるみ、ハイビスカスくるみ、
海苔ゴボウ、海苔カツオ、唐辛子ソーセージ、黒豆米麩…
やや、ほんまに珍しいね。
海苔ゴボウとか、誰が考えたん?



この古い建物群の真ん中から上を見上げれば
そこにあるのは台北101。
ここは位置的に台北101のすぐ南側になるのです。
まさに新旧の競演、 陳腐な表現ですみません。

この日は創意市集(手作り市)が開かれてました。
週末にはよく開催されている模様。
でも結構な雨で、あんまりゆっくりチェックできず。
建物群を見て回るだけでも楽しいのですけれど、
なんせ雨がね、とにかく雨が行く手を遮る。



すでに16時になっていましたがお昼ごはんがまだ。
ゆえに移動中にどうにか食べようと、
好, 丘でまだ売り切れていなかった牛肉漢堡
(ビーフバーガーNT$160)をテイクアウト。
車に揺られながら必死にかぶりつきましたけれども、
パンはふわふわ、肉はジューシーってなもんで
おいしくちょうだいしましたよ。
ただ、これだけじゃ足りん!足りん!ギブミー飯!

つづく!

(台湾旅一つ前の記事はこちら

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