_trip 鹿港/杉立街の古書カフェ('15年5月台湾旅)

5月20日(三)

民宿のいいところは
具体的に行きたいところがなくても
興味のあるものやジャンルを伝えれば
おすすめの場所をいろいろと教えてくれること。
完売チケットや人気レストランの席を確保するようなことでもなければ
高級ホテルのコンシェルジュ並みに役に立つ情報を教えてくれる。

今回泊まった宿の女の子に
「美術館とか博物館とかそういう感じ」
「雰囲気のいい場所、例えばカフェとか文青系のどこか」
みたいな希望を伝える私に教えてくれたのが
さっき行った鹿港民俗文物館と、
もう一つがそのあとに行ったブックカフェだった。

もらった地図を頼りに大雨が降り続ける路地を進むと
明らかにすてきであろう雰囲気が漏れている店を発見。



入り口にいた店主のおじさんに挨拶して
「お茶飲めますか?」と尋ねたら
「上へどうぞ」とのこと。
1階は古書店、2階が(1階の奥も)カフェ。
とにかく落ち着いて手だけでも乾かさないと
大事な本も触れないしね。









ミントグリーン(私の中のザッツ台湾色)が基調。
濡れて冷えまくった体を温めるべくあたたかい台湾茶をずずと。
どう過ごしていたか一切記憶がないのだけれど
結構長い時間ぼんやりしていたような気がする。

ある程度体も乾いたところで階下に。
すると店主のおじさん(おっちゃんではなくおじさん、的雰囲気)が
話しかけてくれた。

日本統治時代の建物をリノエベーションした建物で
奥には防空壕のあともあるんだよ。
昔あっちに鹿港の駅があってそのそばに空軍の基地があったから
空爆もすごく多かったんだよ。
おじさんは一度は町を出て仕事をしていたけど
今はまた戻ってきた、みたいなことを言うてた、ような。

笑顔がやわらかな、とてもやさしい雰囲気の人で
鹿港の昔話を聞いているのがとても楽しかった。

あまりにも興味深く聞いていたからか、
ほかにお客さんもいなかったこともあって
おじさんは店の奥を案内してくれた。







補修の塩梅がめちゃくちゃほど良いと感じた。
ほど良く直して、ほど良くそのまま。



ここはキッチン兼、ゲストとの語らいのスペース。
中みたいな外みたいな感じがとても良い。
防空壕も見せてくれた。



ここ、なんやったっけな。





私が一番好きだと思った壁面の一角。
アンティークの食器と現代の食器が絶妙に同居。
どこを見ても、めちゃくちゃセンスを感じさせる。
小汚い私に言われても説得力ゼロかもだけれど、
感嘆のため息をもらしまくったほどにすてきだった。
台湾はどんなおしゃなスポットでも
だいたいどこかに「ファンシー」が隠れているものだけど
(それこそが台湾らしさ、という気もしている)
そういう感じもなく、いなたさが心地良い。



店主のおじさん、とても柔和な人。
鹿港の歴史をたくさん教えてくれた。
おじさんの話をまた聞きたいから
鹿港に行きたい、と思うほど私は楽しい時間だった。

時間がなくなってきて
店を出る頃には雨が小降りになっていた。
今のうちだ!

取り急ぎ、有名な肉まんだけ買い食い。







つづく

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