_trip カタカリダンス('11年01月南インド旅2日目)

カタカリダンスをご存知でしょうか?
南インドの、てかケーララ州の(?)伝統舞踊。
舞踊というか舞台劇というか、インド版歌舞伎みたいな?
街を歩いているとケーララらしいモチーフとして
カタカリダンスの絵や写真を至る所で発見します。

そのカタカリダンスとやらを見に行くことになりました。
しかも実際のステージの前に「メイクアップショー」
なるものがあり、単に役者が舞台上で淡々と黙々と
化粧をするのをじっと見るという、
客観的に見たらシュールきわまりない様子なのですけど
それもクライアントさんの「面白そうだから」の一言で
観ることになったわけです、楽しい街歩きを切り上げて。





コーチン市内にはカタカリダンスを観られる劇場が
いくつかあって、こちらはコーチン・カルチャー・シアター。



劇場といっても日本の小劇場みたいな、
広さ的にはアトリエ劇研ぐらいの(誰が分かんねん)サイズ。
メイクアップショーは本公演ではないのでお客は少ない。
私たちは予約していたこともあって最前列の席を用意されてました。



ただいまメイク中。
一番右の人が神様役(一番最初の画像の左のキャラ)、
中央の人が娘役(同右のキャラ)。
基本的に登場人物はこの2人だけ。
もっといろんな人が出てくる演目もあるのでしょうが。
一番左の人は神様役の人の顔に張り付けるヒゲみたいなのを
紙をはさみで切って、しごいてカーブつくって
ノリ付けて、って全部手作りしています。
(一番最初の画像の左のキャラのあごあたりに白いの、それ。)
神様役の人のメイクがひと通り終わったら
ひざまくらして付けてあげます。
おっさんがおっさんをひざまくらしながら
顔面になぞの紙片を張り付ける様子、シュール極めたり。
ただ、本当に淡々と、なのでもう眠くて眠くて眠くて。
でも最前列なので寝られないという苦痛。

すべてのメイクが終わったらしらっと役者ははけて行きます。
そしていよいよステージの始まり、始まり。

司会(かつ演奏)のおっちゃんが出て来て英語で解説。
いきなり演目が始まるのではなくて
さっきメイクをしていた太った方のおっちゃんが出て来て
演目を観るのに参考になるまめ知識のレクチャー。
カタカリダンスは顔の表情と手の動きで
感情を表すのが特徴らしく
「うれしいとき」「怒ったとき」「誘惑するとき」
てな感じでいろんなポーズを見せてくれます。
これがわりと面白くて、でもすぐに全部忘れたけど。

これがたっぷり30分以上。
ぼちぼち飽きて来た頃に本公演のスタート。
神様が地上に降りて来て娘に恋をするけど
邪険にされて娘を殺してしまうみたいな物語。
インドの神様はやることが極端ね。



服がすごくかわいいね。これが神様。
さっきの右の人が真緑の顔の神様になりました。
解説の人が言うには、このメイクを通して
徐々に、徐々に、神へと心を近づけていくんだって。
ちなみに目玉が真っ赤なのは
目の回りに植物の汁を塗って充血させてるらしい。
怖い! でもそうして神聖なる役柄を演じる訳です。

写真撮り忘れたけど相手役の娘さん、
さっきの写真の中央の太っちょおじさんで
メイクしようときれいなドレスを着ようと
おっさんの片鱗は隠しきれない。
気恥ずかしさを表すカタカリポーズを見せられても
ただおっさんが照れてるようにしか見えない。
全くもって感情移入できない!!!!

歌舞伎でもたまに、例えば坂田藤十郎とかが
「藤娘」とかを演じることがあるけれども
どうにもこうにも無理があって入り込めないのです。
人間国宝に対して失礼極まりないですけれど。
せめて娘役はベテランでも坂東玉三郎ぐらい、
娘としての見た目に無理のないキャスティングをお願いしたいです。

つづく

(南インド旅一つ前の記事はこちら

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