_trip ヴェンバナード湖サンセット('11年01月南インド旅3日目)

引き続き南インド・ケーララ(Kerala)州、
アレッピー(Allepey)のバックウォーターツアーの模様を。

昼間はのーーーーーーーーーーーーーーーーーーーんびりと
甲板のチェアやらベンチソファやらで過ごしていたのですが
早くも日が暮れ始めてきました。
今回はサンセット&サンライズの撮影が絶対だったので
船頭さんにフォトジェニックな場所を探してもらうことに。

ちなみにハウスボートは日が暮れると動いてはいけないという
決まりがあって、それまでに一晩停泊できる場所を探すのです。

で船頭さんがどや顔で連れて来てくれたのがここ。





地平線の向こうに日が沈むのが拝める絶好のスポット。
ですが! これ、新潟ですよと言われたら完全に新潟。
この田園地帯はもはやインドっぽさ皆無であります!
できれば手前に湖があって向こう側の岸辺に別の
ハウスボートが泊まってていい感じにインドっぽい
木が生い茂ってる、そんな場所がいいんだと熱弁。
現地の人からしてみれば、地平線に沈む夕日こそ
絶好のポイント、ですゆえに納得いかない風だったけど。

ということで反対側の岸辺に移動して木に綱を結わえて
停泊モード完了。
まだもう少し明るいので岸に降りてみることにしました。


そこにはどちら様ん家かのお牛さま。
非常に牧歌的な風景が広がっています。

 こうなってくるともはや日本、もはや新潟。
いや、うちの実家の近所ですと言われても
へえそうですかと納得しそうな日本の、
否、南インドの原風景が広がっております。
湖周辺は大穀倉地帯。いわば庄内平野だね。


停泊中の我らの船。
日が沈むのは湖の向こう側。
さっき我らが停泊しようとしていた場所は
ちょうど林が途切れている(ゆえに地平線が見える)から
なんか南インド感に欠けるかも…。
「あそこに船来てくれないですかねぇ」
とかさらっと言ってくれるカメラマンTさん。
「そんなうまいこといくわけないじゃないですか!」
と言うてた矢先、奇跡が起きました。
どこからともなく別のハウスボートがやってきて
停まってほしい場所にびたっと停まった。
まあね、一般的にはあそこは絶景ポイントやからね。
向こうにしてみれば「良い場所見つけた」てなものです。





いよいよ夕暮れ。空が真っ赤に染まります。
中央に見えてる家っぽいのがハウスボート。
基本的に湖面は船酔いの心配皆無なほど波がほとんどなく
地上の木々はもちろん、空の雲まで鏡のように映して
その美しさと言ったらもう…。


どんどんと空の色が移り変わります。
シャッターを押すごとに違う色。
太陽のかたちも徐々に徐々にくっきりとして
ゆっくりゆっくりと沈んでいきました。合掌。

さて日が暮れたところで…


晩ごはんの時間です。
日没後は真っ暗闇。船のライトも薄暗くて
ぼんやりとした明かりの下でディナーをば。
も!ち!ろ!ん!カレーですよ。
ガイドのビルさんが買ってくれた魚も
スープになって出てきました。
これは意外にあっさりした塩味。

ごはんを食べたらあとは部屋で寝るだけ。
だって暗くてなんもできないのだもの!
もちろん部屋は電気付くけどね。
明日は5時半起きでサンライズ撮影あるしね。

ちなみにお風呂ですけれども
各部屋ごとにシャワーはついているものの
お湯はでないし、水量もかなり心もとない。
暗くなったら寒くなるかもと思って
私は日没を待たずに先に一人シャワーを。
シャワーというか、沐浴というか。
バケツがあったのでそこにお水を溜めて浴びる感じ。
水道の水はなぜか勢い良く出たのでね。
結構ばしゃーっと浴びても寒くなく水風呂でも問題なし。
ついでに洗濯して、水関係の作業は明るいうちに全部終了。

それにしても岸に停泊するのはいいけど
陸から誰でも船に入ってこれるのだよね。
でもわざわざ誰も来ない、治安がいいのです。
一応部屋には鍵が付いてるのだけどね。
船のスタッフは甲板のベンチソファに引いてるマットを
かためて敷いて布団代わりにして寝てました。

本当に、気候がいいってすばらしい!

つづく

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