_trip 船、エンジントラブル('11年01月南インド旅4日目)

インド旅、4日目の朝。
ヴェンバナード(Vembanadu)湖の
バックウォーターツアーのハウスボートにて。

停泊していた場所から少しだけ移動したところで
また船をとめ、朝ご飯を食べていたら
対岸に近所に住んでる子どもちゃんがやってきて
こっちを見ていました。
私たちが知ってるインドの言葉は「ナマステ」ぐらいで
ガイドさんによれば、「ナマステ」も
実はそんなに使わないらしく(マジで!?)
あとはもう超つたない英語ぐらいしか残ってない。
でもケーララ(Kerala)州はインド国内でも識字率が高く
就学率も高いこともあって、なんとなく英語で話しかけたら
子どももなんとなく理解してる模様。(でも話はしない。)
“施し”みたいになっても申し訳ないなあとか言いつつも
ペンを見せたりしてたら「ちょうだい」というジェスチャー。
あとは日本から持って来ていたお菓子とか
いろいろ放り投げてあげるとそれをゲットしては
うれしそうに一旦おうちにかえって
また戻ってくる、の繰り返し。
ちゃんとお母さんに報告に行ってるんかな。
今回の旅では物乞いの子には遭遇しなかったけど
唐突にチャリンコで近づいて来て「ペンおくれ」とだけ言って
ないと言ったら去っていく、という子には出会いました。




最初はパジャマ(たぶん)だったのが
最後は小学校の制服を着て来て見せてくれた。
ちなみに妹ちゃんもいて、この子もまたかわいい。
もはやこの超級にかわいい孫(兄妹)のよろこぶ顔が見たいだけで
持ってるお菓子をあげまくるじじばばみたいな船上の日本人たち。
ふたりとも一切何も話しかけてはくれないのだけど
「じゃあ学校行ってくる」的な雰囲気でカバン背負って走って行った。

…てな交流が、1時間ぐらいあったかと思います。
我らの船も9時ぐらいにはゴール地点に着いているはずが
まったく進む気配がないけどもうゴールが近いから
時間つぶしでもしてるのかと思っていたら
船内の奥でインド人ガイドさんと同行していた旅行会社さんと
何やらひそひそ話。
「それはもう正直に言うしかないですよね」とかなんとか。
そのときは特に気にしてなかったのだけど、
数分後、ガイドさんが硬直した顔をしてやってきて曰く
「船がエンジントラブルで動けなくなりました。
だからここからは歩いていかなければいけません。
少し大きな道に出たらそこからはオートリキシャーで
迎えの車が待つ場所に行きます。
本当に申し訳ありません!」
土下座並みに深々と頭を下げながら謝るガイドのビルさん。
その表情は申し訳なさゆえか
もしくは怒られる恐怖ゆえか、ものすごく悲しそう。
だけど私たち的には全く問題ナッシンですゆえ、
「それなら仕方ないですねえ」
「ちゃんと戻れるなら全然いいんじゃないですか?」
「オートリキシャー乗れるんですか?やったー!」
てなもん。
ビルさんも拍子抜けしたっぽいけれど「いやでもビルさんのせいじゃないしねえ」
「別にこのあと急ぎでいかなあかんとこもないんですよね?」
「そういうアクシデントも込みで旅ですもんね」
えー、のんきな日本人集団ですみません。
とりあえず船のスタッフさんたちが大きな道に出て
オートリキシャーを手配しに行ってるとのこと。
オートリキシャーというのはいわゆるバイクタクシーのこと。
タイならトゥクトゥク、ベトナムならシクロ、かな。


オートリキシャーが来たとの知らせで下船。
この愛すべきハウスボートともお別れ。
1日ありがとう、すごくすてきな時間を過ごせたよ。


オートリキシャーの停まっている場所まではとりあえず歩く。
さすがにここまでは来れなかったみたいで。


やってきていたオートリキシャーは2台。
船のスタッフ2人、こちらのチーム5人が分かれて乗車。


後部座席は通常2人乗りのところを3人で、もはやすし詰め。


いざ出発。ラグーン沿いのガタガタ道を
上下左右に激しく揺れながらぶっ飛ばす。
ひーーー、なんと気持ちいい。





景色はめくるめく様相を変える。
小さな小学校横も通過。さっき交流した兄妹がいて
私たちに手を振ってくれた。


大きな道に出たらこの風景、
のんびりと牛が草を食んでおります。


無事、ドライバーさん&移動車と合流。
本日はこれからコラム、ティルヴァナンタプラムを経由し
最終目的地のコヴァーラムビーチへと向かいます。
長い長い車の旅のはじまり。

つづく!

(南インド旅一つ前の記事はこちら

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